出版社内容情報
小説『椿ノ恋文』に導かれ、鎌倉を訪れて描いたスケッチと言葉たち。
取材で見た風景が出てくることがあれば、抽象画のような絵が現れることもあって、ボールペンの線で絵を描くことは、鳩子の代書とちょっとシンクロするところがあるかもしれません。
『椿ノ恋文』を読んで感じたり、絵を描きながら思った言葉添えています。小説の副読本として、楽しんでいただけましたら幸いです。 <あとがきより>
内容説明
物語に導かれ、鎌倉を訪れて描いたスケッチと言葉たち。
目次
紫陽花
金木犀
椿
明日葉
蓮
著者等紹介
しゅんしゅん[シュンシュン]
素描家。shunshun。陽光がきらめく穏やかな海、大地に降り注ぐ麗らかな雨、夜空に瞬く優しい星々の光など、心に響いた光景をペン一本が生み出す線で一つひとつ丁寧に素朴に描く。書籍・広告のイラストレーションのほか国内外で個展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
173
小説『椿ノ恋文』に先駆けて(図書館の予約の関係で11月下旬~12月上旬頃?)、画集を読みました。 『椿ノ恋文』の世界観を、鎌倉を訪れて描いたスケッチと言葉たち、素敵な作品です。早く小説『椿ノ恋文』を読みたくなりました。 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344041936/2023/11/05
ネギっ子gen
61
【ツバキ文具店の鳩子は、筆記用具や便箋を選び、文字もその人になり切って、依頼者に代わって手紙を代書します。しゅんしゅんさんは、水性ボールペン一本で作品を仕上げます。by小川糸】新聞連載時の挿絵をすべて収録した画文集。「あとがき」で、<一話一話、向き合いながら、目を閉じてイメージをつかむ作業は、チューニングの連続でした。取材で見た風景が出てくることがあれば、抽象画のような絵が現れることもあって、ボールペンの線で絵を描くことは、鳩子の代書とちょっとシンクロするところがあったかもしれません>と。堪能しました😊2024/02/03
ぶんこ
41
「椿ノ恋文」が予約待ちが多く、こちらが先になりました。水性ボールペンのみで描かれたイラストなのに、情景が伝わってきて、そこに居るような感じ。特に好きなのは、海に太陽や星?の光が反射してキラキラ光っている絵。すぐにでも海に行きたくなりました。勿論鎌倉にも。雪の下郵便局で流鏑馬の神事の風景印を押してもらいたい。イラストに添えられている文もステキで「体全体から蜃気楼のように良い気が伝わってくる」タカヒコくんにお会いしたくなります。そして馬の絵に「馬の目はどうしてこんなに優しい目をしているの」本当に優しい目!2024/01/29
アイシャ
37
『椿ノ恋文』は新聞連載だったんですね。そのおかげでたくさんのしゅんしゅんさんによるイラストが出来上がった。それをまとめた本作。ボールペン一本で描いているとは思えないほど、繊細で、温かくて、美しいイラストたち。ぽっぽちゃんたちの鎌倉での生活を反映させたような、心が和む画集です。特に、文房具や生活用品のイラストが好きです。ありふれた物のように見えるものたちが、とてつもなくおしゃれで可愛らしい物へと変身してしまう。やっぱりこの画集を順に眺めながら、『椿ノ恋文』を再読しようと思う。2024/01/15
はな
24
椿の恋文を読む前にこちらを先に読んでしまった。うっすらネタバレ感はありましたが、本を読むのがますます楽しみに!しゅんしゅんさんの素描画はブルーブラックのボールペンで書いているそう。素敵な絵はつばき文具店にピッタリ!!2024/09/22
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- 和書
- 海には海の詩がある