100min.NOVELLA<br> 作文

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100min.NOVELLA
作文

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  • サイズ B40判/ページ数 128p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784910207612
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

唯一の戦争被爆国であり“平和”な国・日本の現在地。「ぼくのおじいちゃんは戦争で兵隊になって南方に行きました。」祖父が亡くなったとき、祖父の戦争体験を綴った作文のことが話題に上がった。祖父はそれを終生大事にしていたようで、親族からは「よくぞ書き残してくれた」と称賛されるのだが、書いた慶輔には落ち着かない背景があった。一方、苑子は祖母の体験をまとめ、平和への祈念で締めた作文は先生たちから高く評価されたのだが、同級生の慶輔に「ウソなろうが」と糾弾された。時は移り二〇二四年。前年秋にイスラエルのガザ侵攻が起こり、苑子は元夫の妹のSNSと同僚の活動からパレスチナ問題に興味を持っていくのだが…。

著者等紹介

小山田浩子[オヤマダヒロコ]
1983年広島県生まれ。2010年「工場」で新潮新人賞を受賞してデビュー。2013年、同作を収録した単行本『工場』が三島由紀夫賞候補となる。同書で織田作之助賞受賞。2014年「穴」で第一五〇回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

87
何とも面白い目線から書かれた反戦文学だと思った。型通りに描かないところがむしろ現実的で、気付きを貰えた気がした。慶輔と苑子は小6の時に学校の課題で祖父母の戦争体験を聞いて作文したことを思い出す。先生が嘘を書いてはいかんと追及するが、二人とも嘘は書いていないと自分に言い聞かせる。報告書でも感想文でもなく、書くべくして書いたのが作文。記憶は曖昧なものであり、語る側も想う側も願う側も言葉に出来ないものがある。大事なのはその気持ちの動きを書くことだ。苑子は著者のことだろうか。鼻毛ボボ子事件が本当か分からんけど。2025/09/05

ケンイチミズバ

64
サラリーマン世界にも作文はある。結末報告書や顛末書など本当のことをそのまま書けない場合、どうにかするしかなくひねりだしたものを作文という。失敗したとそのまま書けないから一定の成果を得たことからこれを一区切りとし撤退の判断に至りました。大本営発表も末期においては作文の嵐だ。友達の親戚の話を祖父の戦争体験談としてしまう男の子、少しの話に枝葉をふくらませ感動の物語にした、もはや嘘が口からスラスラ出てくる創作上手な女の子は作者自身なのか、二人ともそれこそ子供らしさなのだけど。本当の戦争を作文にすることは無理だよ。2025/08/12

olive

35
家族に戦争体験を聞きまとめる宿題を夏休みに課された、1983年生まれ男女二人。それぞれの戦争体験を聞き作文を発表。その二人が大人になり、女はパレスチナ問題を知ってしまったから活動する。男は他人の体験を作文に書いたので、家にあるはずのない重要なものが出てきたのにも拘わらず無関心。わたしのほうが、どいうこと?もとからあったの?知りたくなるのに、内面が書かれていないので想像するしかない。そう、想像するしかない。もはや、戦争体験者が減った今、小説やらノンフクションやら映像を見て想像することの意味を問う作品だった。2025/08/13

いちろく

25
同じ人物たちが異なる時間軸で描かれている点が良かった。年齢が幼ければ幼いほど、家庭環境や学校教育が自分自身に与える影響は大きいと思う。まさに小さくて何もわかっておらず、小学校の先生の言うことを一方通行に鵜呑みにしていた頃の私がこの作品に居た。今の私は『この世界の片隅に』の様な世界観を語れる現在の方が「いいな」と思うし、当時の自分に伝えられるなら、県外に出た時に驚くし色々な価値観に触れることで様々な見方が出来るよ、と言ってあげたい。本当に反核や平和活動もされている小山田浩子氏が描く内容だからこそ意義がある。2025/09/10

桜もち 太郎

25
1983年生まれの男女が夏休みの宿題で、身近な人から戦争体験を聞き作文を書こう、との課題を与えられる。二人の作文はクラスでの発表時に賞賛されるが、担任から嘘を疑われる。確かに慶輔は祖父に頑なに拒まれ、近所のマルミツの話を祖父の話とした。飯盒が鉄砲の弾から守ってくれた。家族も自分たちのウソのファミリーストーリーを知り感動する。そして祖父の葬儀の時に、お棺に作文を入れられる。時は2024年、パレスチナ問題に飛ぶ。「原子爆弾の投下は市民の虐殺」である。確かにそうだ。最後は何かバタバタした文章で終わってしまった。2025/09/07

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