目次
01 遺稿焼却問題
02 超越論的なんちゃってビリティ
03 神はこの私に何を求めているか
04 紅葉する犬
05 ただ音楽だけは希望の度合いで…
06 しっぽは犬を振れない
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。専攻、哲学・倫理学。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
43
念のため読んでみましたが、ヌルい本です。森岡正博を全否定したり、中田考から一神教を真に理解している日本人と評価されたりすることによる我々の期待は妄想なのかなと疑いたくなるほど読むべきところはありませんでした。本で読むときのキレのある文章とツイッターの文章の対照は、著者の本を読みたくなるのが単に哲学的な思考内容だけではなく、文章の表現に魅力を感じていたのだということに気付くこととなりました。2022/02/03
jjm
9
言われてみれば確かに不思議だということにたくさん気づかされる永井本。ただタイトルになっている「遺稿焼却問題」は永井さんが不思議に感じている本当のところはわからなかった。「自分が存在していることを誰にも知られずに生きることは可能だろうか?」と近しい話なのだろうか。「全く理解されなくても、誤読されないように書くべきだろう。読者を啓蒙する必要は全くない」永井さんにとって「書く」というのはどのような意味を持つのだろうか。議論をしたければ理解してもらう必要あるだろうし、議論不要であれば自分に留めておけばよいだけ?2022/03/29
ユ-スケ
2
ツイッタ―の投稿を編集者がまとめたという一冊だが、独特の味わい 書き下ろしのように一つのテーマを掘り下げていく感じではなく、著者のおしゃべりを聞いているというか・・ 一つのテーマを理解するにはわたしにはまだ書き下ろしのほうが合っている気がするが、これはこれで(テーマがアイドルから独我論にまでわたって)おもしろかった 理解度10%ほどだと思いますけど2023/05/30
なつのおすすめあにめ
2
作家のTwitterは残念なパターンも多いが、哲学者のTwitterは千葉雅也といい永井均といい、かなり面白いですね。2023/04/04
Tom
2
いや~キッツイ。著者の著作はいくつか読んでて興味深かったから買って読んでみたけど、最初から書籍になるものとして書く文章とツイッターの語録となるとこんなに質が違うものかと、正直面食らった。やたらアイドルとかアニメの話が多いのも辟易した。つーか著者ドルオタだったのか。単純に前置きなしで哲学の話題になったりもするから、知識がないと追いつけないってのもある。後編が出るらしいが買わんだろうな。2022/03/06
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