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内容説明
「我々が其の中に育つてきた思想」。西田はその論理化を求めた。井筒俊彦「東洋哲学」の側からその課題に迫る。華厳哲学の「事事無礙」と『大乗起信論』の「非一非異(一に非ず異に非ず)」。矛盾と逆説に満ちた双面的思考の中へ。
目次
序章 東洋的世界観の論理
1 西田哲学と「事事無礙」―井筒俊彦の華厳哲学理解を介して(後期西田哲学と華厳思想;華厳の「事事無礙」―井筒俊彦の華厳哲学理解;後期西田の「個物E」「一般者A」「媒介者M」―図式的説明を手がかりとして;弁証法的一般者としての世界―後期西田の「個物」と華厳の「同体の論理」)
2 西田哲学と『大乗起信論』―井筒俊彦『意識の形而上学』を介して(「起信論一巻読了」の意味―論文「実在に就いて」に至るまで;明治期哲学と論文「実在に就いて」―『起信論』との関係;『起信論』と「双面性(非一非異)」―井筒俊彦『意識の形而上学』を手がかりとして
「絶対即相対」の論理と『起信論』―「離言真如(語り得ぬこと)」と「依言真如(語り得ること)」、および「逆対応」)
著者等紹介
西平直[ニシヒラタダシ]
1957年生まれ。専攻、教育人間学、宗教心理学、死生学、哲学、現在、京都大学教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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