内容説明
人にやさしい尺度から地球にやさしい尺度へ。生命と地球と宇宙との動的な平衡を取り戻すために。宗教学者とランドスケープデザイナーの対話。
目次
第1章 わたしという現象―人生とは演技の連続である
第2章 異化するデザイン―見方を変えると風景が変わる
第3章 メタノイア―自分のあり方を転換する
第4章 意識の進化―スケールが変わると正解が変わる
第5章 聖地の創造―生命力を活性化させる場所
第6章 生命のリズム―両極を行き来して進む
第7章 宇宙の縮図―聖地から宇宙を見上げる
第8章 母なる地球―太陽の原理から月の原理へ
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年生まれ。文学博士。上智大学グリーフケア研究所特任教授、京都大学名誉教授。宗教哲学、比較文明学、民俗学、日本思想史、人体科学などを幅広く研究
ハナムラチカヒロ[ハナムラチカヒロ]
1976年生まれ。博士(緑地環境科学)。大阪府立大学21世紀科学研究機構准教授。ランドスケープデザインとコミュニケーションデザインをベースにした風景異化論をもとに、空間アートの制作、映像や舞台などでのパフォーマンスも行う。『霧はれて光きたる春』で第1回日本空間デザイン大賞・日本経済新聞社賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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づめ
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地球にやさしい我々のバランスとはどこにあるのか、そのリズムは何なのか。いまの新型コロナ渦を念頭に置きながら読むと、自分のまなざしを揺さぶってくれた本だと思います。 本書は仏教や密教などをはじめとする宗教的用語が多いため、予備知識が無いと理解するのが少々難しい反面もります。しかし、鎌田さんから提示される、「エヴァンゲリオンのシンクロ」、「2001年宇宙の旅のモノリス」、「ガンダムの顔をした土偶」など、こちらを引き込むような、ペースを変えた話題が随所にあり、楽しく読むことができました。2020/04/30