内容説明
「おとぎ話はやめてください!」そんなことを言う人には、おとぎ話をしてあげましょう。怒りを忘れるような、子どもたちがつまらない大人にならないような、そんなおとぎ話を―。うっかり見すごしてしまいそうな小さな生き物や自然のなかのかすかな動き、日々の暮らしのなかの小さな出来事。そこから生まれてくるお話が、いたずら心も、すなおな感動も、大人も子どもも包み込んでいく…。イディッシュ語詩人としてスタートし、ロシア語の児童文学作家として人気を博した女性作家が贈る101の小さなお話。
目次
おとぎ話はやめてください!
アナグマとあな
ハリネズミのおじいさん
青いミトン
冬のあいさつ
岩と小川
春のはじめ
はじめての教訓
母さんグマ、子グマたちを探す
野いちご
きのこ採り
大根のしっぽ
チェックもようのガチョウ
わかいおんどりと毛虫
ブーツ
水がめ
雨上がり
おはよう!
空飛ぶスカーフ
はね〔ほか〕
著者等紹介
バウムヴォリ,ラヒリ[バウムヴォリ,ラヒリ] [Boymvol,Rachel]
1914‐2000。オデッサ(現オデーサ、ウクライナ)生まれ。父はイディッシュ語劇団も主宰した演劇人。16歳で詩壇にデビューし20代でイディッシュ語詩人として名を知られるようになる。その後、スターリンの反ユダヤ主義政策でイディッシュ語での出版の道が閉ざされるが、ロシア語の児童文学作家となり、著書が百万単位の発行部数を誇るほどに人気を博した。シンガーなどイディッシュ語作家のロシア語訳も手がけていたが、1971年にイスラエルに帰化するとソ連当局は以後この作家の本を発禁処分にし、書店や図書館にあった既刊本も一掃してしまった。亡くなる直前にはロシアの有名文芸誌に作品が掲載され、2014年にはロシアで生誕百年の記念展示もあり、再評価されている
相場妙[アイバタエ]
1977年生まれ。ロシア語および英語の技術翻訳に携わるかたわら、子どもの本も訳している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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