群像社ライブラリー<br> ぼくはソ連生まれ

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群像社ライブラリー
ぼくはソ連生まれ

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784910100258
  • NDC分類 979.1
  • Cコード C0398

内容説明

20世紀のはじめに現われ、そして唐突に消滅したソビエト社会主義共和国連邦―ソ連。あの巨大な政治的空間での生活を“わたしたち”はどれほど知っていただろうか。ジーンズへのあこがれ、映画や小説の主人公たちへの熱狂、お酒の飲み方からトイレや台所にまつわる話、品不足の象徴だった行列の意外な効用など…。青春時代までソ連市民だったルーマニアの作家が日々の生活の記憶を掘り起こしたエッセイのジグソーパズルで“彼ら”の暮らしが浮かび上がる。

目次

ピオネールよ、永遠に
初めてのジーンズ
夏休み、大好きなキャンプ
チューインガム
ブラチーノ、ニェズナイカ、霧の中のハリネズミ…古き良き時代
ソ連の七〇年代生まれの見分け方
ぼくらの時代の英雄たち
コムナルカ(1)
空き瓶回収所、または一ルーブルで何ができたか
シュティルリッツ―ソビエト版ジェームス・ボンド〔ほか〕

著者等紹介

エルヌ,ヴァシレ[エルヌ,ヴァシレ] [Ernu,Vasile]
1971年ソ連生まれ。1996年、ルーマニアのアレクサンドル・ヨアン・クザ大学哲学部卒業。1997年、バベシュ・ボヤイ大学修士課程(哲学専攻)修了。雑誌編集者や出版社勤務等を経て、2006年、『ぼくはソ連生まれ』で作家デビュー。その後も、多数の小説やエッセイ、絵本などを発表し、数々の賞を受賞している。また、ルーマニアの全国紙やニュースサイト、文芸雑誌のコラムニストとしても活躍している

篁園誓子[タケソノセイコ]
奈良県生まれ。同志社大学法学部卒業後、外務省入省。ブカレスト大学政治学科修士課程修了。在ルーマニア日本大使館、欧州局中・東欧課等で勤務。現在、総合外交政策局国連企画調整課・国際機関人事センター所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

24
「どのソビエト詐欺師にも西側にそっくりの片われがいる」まずは、ガチの共産主義信奉者、次は上べだけの追随者、反体制派と一見中立な知識人。これは、マーケティングでいうリーダー、フォロワー、チャレンジャー、ニッチャー。あらゆる業界のプレイヤーがこれで分類でき、競合しながら調和して産業として成立している。やがて、自らが陳腐化したり、他で代替されたりして寿命を迎える。内部からは予測不能。ソ連崩壊時に20歳。この後、内戦、デフォルトとさらなる苦難が続いたが、若い感性とその後の努力は見事にこの法則を浮き彫りにしている。2024/03/04

かもめ通信

21
ソビエト連邦はもはや存在しないから、かの国を訪問するたった一つの方法は記憶だけだ、と著者はいう。子ども時代のあれこれにノスタルジックな思いを抱く気持ちは万国共通。初めて聞く話や、本でしか読んだことがないはずのあれこれがなぜだかとても懐かしく思えてくる不思議。だが本書に含まれているの郷愁だけではない。原書が出版されたのは2006年だが、昨今のウクライナをめぐるあれこれの根底にあるものを考える上でも参考にかと手にしたこともあって、明るく軽いタッチの筆遣いながらものすごくいろいろなことを考えさせられる本だった。2022/11/14

のりまき

19
ノスタルジーなのか、アイロニーなのか。ノスタルジーを強く感じる部分には何を暢気なと腹立たしくなったが、直接自分に危機が迫っていなければ、市井の人々の感覚はこんなものであったろう。溢れる固有名詞に戸惑いながら、知った名前を見つけると少し嬉しい。『犬の心臓』読んでない。積ん読の中から見つけられない。2022/12/21

Toska

13
1971年生まれ、二十歳でソ連崩壊を迎えた著者が、在りし日の「ぼくたちの国」を振り返る。例えばメーデーのデモやパレードは世界中に知られていたが、ソ連の人々にとって本当のお楽しみは、こうした公式行事が終わった後に仲間内で行うピクニック(とその準備作業)だった。これは確かに経験者でなければ分からない。ソ連を支えていたのは強大な軍事力でも偉大な芸術作品でもなく、日常的な生活文化であったという印象。2023/11/06

よしじ乃輔

12
『消滅してしまったソビエト連邦へのノスタルジーかと言えば矛盾がある。何故ならノスタルジーは過去へ向かうものだが、もう〈故郷〉はないのだから。』この一文が一際刺さる。日常の記憶は懐古主義も一役買って想像よりのんびりした感もあり驚く。失ったものはより尊く感じるかもしれない。今、日本が亡国となったら同じ様に感じるだろうなぁ。2024/03/26

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