内容説明
コメの輸入国であったタンザニアが、今や東アフリカ随一のコメ輸出国に変貌した。大きな役割を果たしたのが、1970年代にキリマンジャロ山の麓で産声を上げ、その後、半世紀にわたる日本のコメづくり協力だ。国内では高度成長と長期にわたるデフレーション、国際社会では原理主義的な国際協調論の台頭など、ODAを取り巻く環境が絶え間なく変化する中で、どのようにしてアフリカ稲作支援の先駆けであり続けることができたのか。その舞台裏が今明かされる。
目次
序章
第1章 キリマンジャロのコメ
第2章 サバンナに水田を拓く
第3章 キリマンジャロからタンザニア全土へ
第4章 逆風が吹く
第5章 時代の要請に応える
第6章 国際イニシアチブに
第7章 支援の厚みを増す
第8章 半世紀の到達点
補論 途上国で実践された農業普及手法
著者等紹介
浅井誠[アサイマコト]
札幌市生まれ。1998年国際協力事業団(JICA:現国際協力機構)入団。2003年から2006年までJICA「キリマンジャロ農業技術者訓練センターフェーズ2計画」の専門家としてタンザニアキリマンジャロ州モシ市に滞在。農業農村開発や国際援助協調を担当するJICA本部部署、農林水産省大臣官房国際部、JICAスリランカ事務所などで勤務。現在はJICAタンザニア事務所次長。北海道大学農学部農業工学科卒業、日本福祉大学大学院国際社会開発研究科国際社会開発専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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