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新潮文庫
傍流の記者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101211336
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

警視庁の植島、検察の図師、調査報道の名雲、人事を握る北川―。東都新聞社会部に優秀な記者ばかりがそろった黄金世代の同期六人。トップに立てるのはその中のただ一人。貫くべきは己の正義か、組織の維持か。出世か、家族か、それとも同期の絆か―。中間管理職の苦悩、一発逆転の大スクープ、社会部VS.政治部の熾烈な争い…火傷するほど熱い新聞記者たちの闘いを見よ。痛快無比な企業小説。

著者等紹介

本城雅人[ホンジョウマサト]
1965(昭和40)年、神奈川県生れ。明治学院大学経済学部卒業後、スポーツ紙の記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ取材などに携わる。退職後、松本清張賞候補作の『ノーバディノウズ』で2009(平成21)年に作家デビュー。同作でサムライジャパン野球文学賞の大賞を受賞。’17年、『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

102
初読みの作家。直木賞候補作品。東都新聞社会部に優秀な同期の記者6名の新聞記者としての生き方を通して、新聞記者としての貫くべき正義は使命は?、組織の維持か出世か家族か?、仲間との絆か?様々な思いに苦悩する記者の熱い姿が赤裸々に見事に描かれている。新聞記者の経験がある筆者だから書ける作品だ。一発逆転の大スクープ、社会部と政治部の熾烈な争い等、新聞界の知られざる明暗が見事に巧みな文章で綴られている。読んでいるうちに、ドキュメントドラマを見ているよ錯覚に陥った。面白かった。 2022/06/19

あすなろ

75
ゴツイ系の企業小説。そうした気持ちに先ずはなった。舞台である新聞社やその取材等に関してもそうなのであるが、それ以上に人間関係がゴツく描いてあるという印象を受けたのである。そして、些か読むのに僕は骨折れた。ただ、この人間関係の描写がリアルに我々社会人の心中を現しており、止められない魅力があったのである。2021/05/30

ミスターテリ―(飛雲)

37
東都新聞の社会部で最高の同期といわれた6人が全員デスクに。いつもだったら現場の記者が、汗水を流してトクダネをつかむ苦労などが中心だが、今回はキャップの立場となり、部下の扱いに苦労したり他部署との軋轢があったり、リアルなデスクの仕事が描かれる。しかしスクープをつかんだら、それまでライバル同士だったのに、記事にするために全社一丸、その同期たちの一致団結する姿に感動する。まるで自分もその一員になってスクープを追いかけているような迫力で、本城作品はいつも新聞記者の強い信念、真実を追求する熱い気持ちを教えてくれる。2023/09/02

しょーくん@本棚再編中

23
★★★★★★★★☆☆新聞記者出身の本城さんらしい、リアリティ感あふれる作品でした。新聞記者志望の学生に是非読んでもらいたいですね。私も20数年前に新聞記者志望で就活をしていましたが、この作品を読んで、私じゃ記者は務まらないなと、つくづく思い知らされました。2021/02/05

a*u*a*i*n34

17
初めて読んだ本城さん作品であるミッドナイトジャーナルがすこぶる面白くて期待して読み、期待通りでした。元記者の書くリアリティー、スクープを抜かれる恐怖感と、第4の権力とも言われる正義感に社内派閥の魑魅魍魎が合わさって最後まで読ませます。もっと人気があっても良い作家さんの1人。2022/05/23

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