内容説明
「どうせ分かってもらえない」をときほぐす。最注目の言語哲学者、一般書デビュー!
目次
第1部 理論編 言葉の本質(人間の言葉は魔術だ;「言語化」の手前にあるもの;あいまいさが生む言葉の本質;空気・皮肉・げんかつぎの言語学)
第2部 応用編1 嘘、誤解、もどかしさ(聞き手をコントロールするコミュニケーション;誤解のメカニズム)
第3部 応用編2 生きるに値する孤独な世界(文化の尊重と、個人の尊重;自分らしさの言語学;「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき)
著者等紹介
小野純一[オノジュンイチ]
1975年、群馬県生まれ。自治医科大学医学部総合教育部門哲学研究室准教授。専門は哲学・思想史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ベルギー・ゲント大学文学部アジア学科研究員、東洋大学国際哲学研究センター客員研究員などを経て現職。本書が初の一般向け著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とくけんちょ
43
言葉とは何かを様々な視点から考える。腑に落ちたのは、共感についての理解、言葉の意味するものは一つじゃないということ。人それぞれ人生経験は違う。言葉が通じない、誤解が生まれる原因は、お互いで言葉の意味が共有できてない、一致していない場合があることを理解できてない。自分の経験に照らすことは、他人の共感を得られない。考えれば考えるほど難しい。新たな視座を与えてくれる本だった。2025/08/29
ta_chanko
26
言葉の扱いにセンシティブになることが大切。意図が思い通り伝わることも、誤解をまねくこともある。場合によっては字義通りの解釈を求めないことも、挨拶のようにその言葉自体に意味がないこともある。自分だけの気持ちを伝えたくても、相手にも分かる言葉に一般化しなくてはいけない。でも言葉の組み合わせは無限。語彙が貧しいと単純なことしか伝言えないが、言葉を慎重に選んで使えば、自分の気持ちをより解像度高く伝えられる。また自分自身に向き合い、掘り下げていくためにも言葉は重要。そのことが、他者を大切にすることにもつながる。2025/10/08
山口透析鉄
25
言語哲学の本は他もかじったりもしつつも、やはり簡単ではないです。卵の黄身と白身みたいな分かりやすい例え話もあり、ちゃんみな・宇多田ヒカルみたいな事例も出てきて、工夫はされています。言葉の機能についての分析や言及も参考になるものではありました。言葉の呪術性も思い当たりますし、言葉を定義してある概念に実態を持たせるようなことはできるのでしょうし、言葉の身体性、そういうことも考える本でした。 自己啓発本っぽいところも確かにありますが、利用できるところを利用するところから始めるのでも良さそうです。(以下コメ欄に)2026/02/08
エジー@中小企業診断士
20
言葉は記号である(論理的)、含みがある(心理的)、<場>である(相互作用的)。言葉の役割①物語を生み出す力(イメージ喚起力)②感情に働きかける③名づけが<もの>を生み出す/誤解のメカニズム=意味のまとまりが聞き手のなかにこちらと同じように像を結ぶことができないとき「ゲシュタルト崩壊」が起きて<言いたいこと>が伝わらない。人生の意味づけは「述語」が変える。宇多田ヒカル、西田幾多郎。一般化とかけがえのなさ。村上春樹、エドワード・サイード。言葉は物語を背負う「まなざし」であり一瞬のかけがえのない経験を愛おしむ。2025/10/19
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
20
これも最近の自分の中で考えたいテーマ「言葉」きっかけで読んだ本。言葉の意味やイメージは、その人の背景から生まれる。また、それ自体もだんだんと変化していく。経験自体は共有できないことから言葉のイメージが食い違い、誤解につながっていく。その誤解を解消するために、本著では言葉のニュアンスにセンシティブになること、言葉は自分ごとではなく相互作用の力によって昇華していくことを説いている。私自身過去の経験から孤立する時間が長く、そのせいかつい主観で話してしまうことも多いため、今後さらに成長するための課題にしたい。2025/04/29
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