内容説明
「あの、高家さんって、ANNでしょ?」『歌い手』という存在が当たり前になった時代。高校2年の女子、灰谷杏子はある動画の歌声に強く惹かれる。声質に似合わないラブソングを歌う「ANN」にハマった杏子は、学校で「ANN」が隣席に座っていた高家庵であると気づく。意気投合して協力しながら動画投稿を始めた二人の世界は、杏子が歌詞を書き庵が歌った動画をきっかけに、大きく変わり始める。気鋭の書き手が送る、現代のシンデレラストーリー、登場!
著者等紹介
shachi[SHACHI]
作家・作詞家・シナリオライター・プログラマー。「手のひらの露」(星海社FICTIONS)にて小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
3
青春ストーリー。杏子と庵が意気投合し、動画の再生数を伸ばすために奮闘する話。文章が全体的に単調に感じたので、読後の読み切った感は物足りなかったです。ただ、ストーリー自体は面白かったです。活動を通じて少しづつ自分たちのビジョンが浮かび上がっていく流れや、再生数を増やすためにアレコレ奮闘する様子は青春だなぁと感じました。2020/01/31
鵺櫃木樵榔
2
あらすじ読んで「これってもしかして……百合ラノベじゃないっ!?(へえっ!?)(ダブル☆オドロキ)」と思い即購入。作者さん的にはそんなことないんだろうけどそういう要素が含まれたり含まれなかったりするので百合のオタクは読んで損しないのでは?少なくとも私が読んでる最中は常に口角が上がってました(途中で二人と物語に関わってきそうな男性が出てきて冷や汗かいたけど)。お話的にはまだまだ始まったばかり、そして続きが気になるところ。二巻以降も出ます……よね??2020/02/22
吉野小次郎
1
とても冷静で淡々とした筆致で書かれた印象を受けた物語。それでいて登場人物の感情はしっかり伝わってくるから、個人的にはとても好みの書き方。期待していた百合的な「濃い」描写は薄め。出会いから動画配信、バンドで歌うまでに至る、いい感じの青春小説。メインは2人。動画やバンドで勝手に歌詞を変えて歌ったりするところに倫理観の危うさが見受けられたが、その点はしっかり言及されたり、叱られたりしているから帳尻は合ってる感じ。2020/07/07
菊地
1
空気感とか好きだったんだけど、ちょっと中途半端なところで1巻が終わってしまった感じ。続きは読みたいと思ったので2巻待ち。2019/12/27
Theodore
0
百合っぽいと聞いたので読んでみる。主人公と一緒に動画制作にかかわる友人との友情もの。文体は主人公の1人称なのだが、その文章が所々おかしく、中には日本語の体をなしてないものも。これで成績上位者、将来は文章にかかわる仕事をしようという設定なのだから首をかしげざるを得ない。また、他の人も言う通り倫理観がおかしいのも引っかかる。また続編前提なのか、作詞家とのメールのやり取りも投げっぱなし、対バンのメンバーに非礼を働いた後の振る舞いも中途半端で、これ単体だと正直評価は難しいなあと思う。2025/02/15
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