内容説明
遥か2500km離れた外洋から、日本の河川まで大回遊する驚異のウナギの生態。絶滅の危機に瀕するウナギは、地球生命系の未来を指し示している!最新の研究報告から保全活動、伝統文化まで、ウナギと私たちの未来を本気で考えた、28名の専門家とウナギ応援団の声。
目次
総論 ニホンウナギ―限りない魅力と神秘性
序章 地球の“先人”ウナギに学ぶ
第1章 ウナギの生態・資源
第2章 ウナギを探る
第3章 ウナギと文化
第4章 ウナギ資源の保全・再生の試み
第5章 ウナギ目線の水辺環境の再生・保全
著者等紹介
田中克[タナカマサル]
京都大学名誉教授。滋賀県大津市生まれ。小学校担任の先生が琵琶湖に釣りに連れ出してくれたことが原点となり、魚の研究に進む。稚魚に教えられた森と海の不可分のつながりから、2003年に統合学「森里海連環学」を提唱。震災の海三陸や、瀕死の海有明海などで、森と海の間、水辺の再生に取り組む
望岡典隆[モチオカノリタカ]
九州大学特任教授。1986年、東大海洋研「白鳳丸」が約3cmのウナギの葉形仔魚を採捕した航海に乗船。2009年、西マリアナ海嶺南部水域でニホンウナギの産卵親魚(水産庁開洋丸)と卵(白鳳丸)の採捕に立ち会う。ニホンウナギの復活をめざし、岩手県から鹿児島県に至る主要河川の生息環境改善に挑む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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