内容説明
仏教の根源的な論理とは何か―。大学講演録や物の見方・考え方のヒントがつまった哲学エッセイ、若き学究の徒へのメッセージも収録。人生の意味を問い創造し続けること。微生物学の基礎的研究で知られる著者が、若き日より探究してきた仏教の縁起・空、矛盾的相即について、身のまわりのことを例にあげ解説。“相即的生き方”のすすめ。
目次
第1章 『般若心経』と仏教哲理(これで納得、仏教論理;『般若心経』の勉強会)
第2章 相即の知(最終講義 善知識と相即の知との出会い;矛盾的相即の論理の探究;「対・変化・空存」矛盾的相即をめぐる論理的諸問題への提案)
第3章 細菌学者が垣間見た哲学的世界(アンビバレンツ;勇気をだしてパラダイム・シフト;細菌学者が垣間見た哲学的世界(1~5))
第4章 若き学究の徒へ伝えたいこと(私の発見物語;私の共同研究物語;細菌学教室「青藍会報」巻頭言より;生涯にわたって哲学しよう;蔵書はこころを映すもの;花に寄せて めぐみ便り)
第5章 ふたたび矛盾的相即(中山延二・本多正昭の哲学)
著者等紹介
吉田眞一[ヨシダシンイチ]
昭和24年長崎県平戸市生まれ。平成27年九州大学名誉教授。医療法人聖恵会・福岡聖恵病院に精神科担当医として勤務(令和5年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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