内容説明
「戦後」は乗り越えられたか―戦後長らく忌避・隠蔽されてきた藤田嗣治ら描く「戦争画」の謎に肉薄し、絵画表現についての自立した批評を鋭く問い続けた画家・菊畑茂久馬の代表的著作を復刊。山本作兵衛炭坑画についての初論考も収録。傑作連続エッセイ「南国狂歌」を付す。
目次
フジタよ眠れ―絵描きと戦争
川筋画狂人―山本作兵衛の絵
絵描きの中の戦争
補遺(三十年前の轍;戦争画はどこに;素描のままに)
南国狂歌(里も無惨なり;恥多き里;兎死して狐悲しむ;わが里も消えたり;東都に上らん;異国はまだ見えませぬか;楽しかりしか苦しかりしか;癌来たる;丁々発止;拾ってくれた神々;美は乱調にもなし;酒狂日誌)
著者等紹介
菊畑茂久馬[キクハタモクマ]
1935年、長崎市に生まれる(本籍徳島県)。1957~62年、前衛美術家集団「九州派」に参加。2020年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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