内容説明
本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について哲学的に考えていきます。具体的な事例を使った差別の哲学、入門書の決定版!!
目次
序章 なぜ「差別の哲学」なのか
第1章 差別とはどういうものか(単なる区別と不当な差別とはどう違うのか;区別か差別かの分類のむずかしさ;アファーマティブ・アクションと逆差別 ほか)
第2章 差別はなぜ悪いのか(差別者の心や態度に問題があるのか(心理状態説)
害が大きいから悪いのか(害説)
自由を侵害するから悪いのか(自由侵害説) ほか)
第3章 差別はなぜなくならないのか(なぜ嘘はなくならないのか;悪気はなくても差別は起こる―事実による正当化;事実なのだから仕方がない、とはなぜ言えないのか ほか)
終章 差別の問題とこれからの哲学
著者等紹介
池田喬[イケダタカシ]
1977年生まれ。明治大学文学部准教授。専門:哲学・倫理学(特に現象学、差別論)
堀田義太郎[ホッタヨシタロウ]
1974年生まれ。東京理科大学教養教育研究院准教授。専門:哲学・倫理学(特に生命倫理学・差別論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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