内容説明
福音を携えて中国に渡った宣教師たちは、なぜ激しい反発を受けなくてはならなかったのか。宣教師と「国家」との関係からこの問いを考える―。
目次
第1章 外国人宣教師と「不平等条約」 「宗教的寛容条項」の成立とその影響 1840年代から1860年代を中心に(カトリック解禁の過程;アロー戦争まで;天津条約の成立と不動産取得権の確立;北京条約のの成立と不動産取得権の確立;天津条約改正交渉―オールコック協定とイギリス人宣教師)
第2章 プロテスタントの内地伝道と中国社会の「反発」 中国内地会と揚州教案を中心に(ハドソン・テイラーと中国内地会;グリフィス・ジョンの初期華中伝道;事件発生 強引な居住?;揚州教案の顛末;教案解決後の動き)
第3章 文明化の使命から仕える使命へ キリスト教伝道事業の自己省察(啓蒙主義、文明化の使命、近代化とキリスト教;在華宣教師の言説;「寛容条項」の「進化」と宣教師の不平等条約観;パール・バックの中国伝道批判)
終章(ミッション・スクール認可登録問題のはじまり;連合大学構想とミッション・スクールの「中国化」)
著者等紹介
渡辺祐子[ワタナベユウコ]
福島生まれ。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程満期退学。明治学院大学准教授、同教授を経て、2024年4月より東北学院大学国際学部教授。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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