すごい詩人の物語―山之口貘詩文集 人生をたどるアンソロジー

個数:
  • ポイントキャンペーン

すごい詩人の物語―山之口貘詩文集 人生をたどるアンソロジー

  • 山之口 貘【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 立案舎(2019/07発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外
  • ポイント 90pt
  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784909917003
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

山之口貘(1903‐1963)。近代・現代を代表する沖縄生まれの詩人。貧乏のどん底で詩を書き続け、40年余りの詩人人生で198篇の作品しか残さなかった。貘の詩は、ほとんどが自身の生活をうたったものであり、それらは、住所不定の放浪生活を送っていた独身時代の前期と、妻子を背負っての新たな貧乏物語をうたった後期の作品とに大きく分けることができる。本書はこの点に着目して、198篇から135篇を選び、「住所不定」「結婚と暮らし」「故郷沖縄」「戦争風刺」「歌になった詩」の5章からなるアンソロジーとした。「住所不定」は前期の、「結婚と暮らし」は後期の作品で、本書の骨格をなすもの。続く「故郷沖縄」は、戦後の故郷の痛みに思いを馳せた作品であり、「戦争風刺」は、風刺詩人とも言われた貘の“それとは分からない”戦争への痛烈な批評を集めたもの、「歌になった詩」は、フォークシンガー・高田渡が中心となり、1988年にトリビュート・アルバムとして出したCD「詩人・山之口貘を歌う」に収録された作品である。既存の貘のアンソロジーと比べて詩の収録数が多いことに加え、一篇一篇の詩を丁寧に扱った美しいレイアウトも特長。詩論「詩とはなにか」、代表作である「鼻のある結論」「畳」などの詩が生まれた背景が描かれた自伝的小説3篇が収録されているのも、本書ならではの特典。

目次

詩論(詩とはなにか)
詩篇一三五篇(住所不定;結婚と暮らし;故郷沖縄;戦争風刺;歌になった詩)
小説三篇(「詩人便所を洗う」;「詩人の結婚」;「詩人の一家」)
年譜(山之口貘の生涯)
娘より、そして、ファンより

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

15
一つの詩を原稿用紙何百枚も使って推敲したという詩人。わたしは初めて読んだが、読んでいるとそんな苦闘も感じず、自然な感情をすらりとして読んでしまう。しかしここまで詩を大切にし、ある意味自分以上に詩を大切にした人はすくないのでは。便所掃除や野宿など、貧乏をきわめていながらも、詩を書くことを優先し、詩を書かなければ自分は死ぬと言い切る詩人。すごい。2019/11/07

maekoo

7
ライト兄弟初飛行成功の年に生まれ大正昭和激動の時代に琉球にルーツを持ち波乱万丈の放浪と貧困に喘ぎながらも優しく飄々としつつ風刺の効いた詩を創作した凄い作家である山之口貘氏の詩と短編小説がその生涯を追いながら楽しめるアンソロジー本! 名作「沖縄よどこへ行く」や「ねずみ」等反骨精神満開! 特に詩人私小説三部作が読めるのは嬉しい! 中でも「詩人便所を洗う」は貧困時代の汲取り業務の実際の姿と糞尿層の構造まで詳しく描写しその壮絶な状況とその商的な裏話や関わる人々の人間模様がリアルに浮かび上がり悲哀とユーモアが有り◎2025/06/14

りょうけん

6
<渡> 読んだきっかけ,そりゃもちろん高田渡さん。もっとちゃんと書くと息子の漣さんがこの本を紹介している記事をどっかで読んだ事です。まあ,この本の事を知ってからは少し時間が経ってしまったのですが別に今更この本に旬が有るわけでもなくゆっくりと十分に堪能しました。渡さんが貘さんの詩に出会ってそれで曲を付けたり「獏 詩人・山之口貘をうたう」という音楽アルバムを沖縄在住の三線弾きシンガー大工さんたちといっしょに造った背景がなんとなく判ります。2020/11/28

うりこ

4
ああ、面白かった!沖縄県出身の詩人、山之口貘。貘さんのアンソロジー。人生がらみで俯瞰するごとく読むと、なんとまあ魅力的な詩なんだろう。人生=詩。野宿、夜逃げ、借金、居候、質屋通い。金子光晴、森三千代夫妻宅から机や本立て、どてら一枚、座布団一枚を運び入れて、結婚生活をスタート!一篇の詩にも、200枚、300枚の原稿用紙を費やして推敲する貘さん。沖縄を愛した貘さん。そして、戦争協力詩を書かなかった貘さん。小説も三篇入っていて、なんだかお得な本だ。貧乏しても詩人。久々に詩を読んで楽しめた‼️ありがとう、貘さん。2022/11/07

hahaha

1
山之口貘の詩と文章を集めたアンソロジー。立案舎という小さな出版社の第1弾の書籍らしい。作り手の熱が伝わる、納得の中身。 山之口貘はフォークシンガー高田渡の歌「生活の柄」の詩を書いてる人というとこから知り、時折、やはり高田渡の別の歌などでその詩に触れる機会があったが、ここまでまとめて読んだのは初めて。定住せずにルンペンをして暮らした日々や、結婚後も貧乏生活をしながらなんとか食べていく様子が詩に書かれていて、読んでいてすごい生活を送ったんだなぁと感じる。 誕生日プレゼントとして贈ってもらった本なのです、実は。2020/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14224374
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品