内容説明
40代未婚の「わたし」は、老いた父母やDVを受けて実家に戻ってきた妹親子のケア労働に果てなく追われ、詩人になる夢も「あの人」とのささやかな幸せもすべてを諦めて生きている。一日の終わりに、好きな詩を筆写することだけが自分を取り戻す時間であった「わたし」が、それすら失ってしまう前にとった選択とは―。韓国フェミニズムから生まれた、誰かの背中をそっと押す「人生小説」!
著者等紹介
キムイソル[キムイソル]
2006年『ソウル新聞』新春文芸に短篇小説「十三歳」が当選して作家活動を始める。第1回ファン・スンウォン新進文学賞、第3回若い作家賞、第9回キム・ヒョン文学牌を受賞
小山内園子[オサナイソノコ]
NHK報道局ディレクターを経て、延世大学校などで韓国語を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Guro326
3
★★★▲⭐︎ 読んだ。境遇というもの。それを越えて生きて行くということ。2025/12/18
Takako
1
訳者あとがきで紹介されている筆者の「多くの物を手に入れて美しく暮らしている人々の物語を、あえて書く理由はないと思う。問題を抱えた人物を通じて、社会に問いを投げかけたい」という思いに心を打たれる。ケア労働がテーマ。主人公がただ労いのことばを欲している描写が何回か出てくる。そしてきれいに線引きできる現実なんてないことも表現されている。「居心地が悪い」小説と呼ぶ読者が少なくないことも訳者が紹介しているが、むしろそれは誉めことばなのじゃないだろうか。2025/12/28
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