内容説明
身近な医療問題を通じた民主主義政治の入門書。新自由主義が医療を壊す!コロナ禍で露呈した日本の深刻な危機とその対策。広島・府中北市民病院と過疎の地域を守るために展開された13年間の草の根住民運動の教訓にもとづく提言。
目次
第1章 序章:上下町、平成の大合併、自治体病院と中山間地域
第2章 府中北市民病院特別損失事件、「府中北市民病院健全化計画」と「府中地域医療提供体制(中間報告)―病院共同体」
第3章 住民運動の開始と第1回地域医療を守る会シンポジウム
第4章 府中市の住民無視の理不尽な対応に対する地域住民の必死の抵抗―名ばかり協議会と府中市地域医療再生計画の根本的な間違い、第2回シンポジウム
第5章 行政訴訟と独法化後の病院の状態、新市長の誕生、第3、4、5回シンポジウム
第6章 住民運動と裁判の継続で判明した真実と最高裁判所への上告意見書、三権分立の有名無実化
第7章 地域医療構想(地域医療ビジョン)と地域包括ケアシステム
第8章 府中北市民病院を機能回復維持して、田園回帰のまちづくりを!
第9章 さらなる府中北市民病院大改造―4,907名の署名を無視して「サ高住」へ 地域医療を守る第9回討論会―議員が語る府中北市民病院(平成30年12月9日)
第10章 社会保障費、医療費抑制政策の「広域型地域包括ケアシステム」と「地域共生社会」、地域医療を守る会第10回記念講演会(令和1年12月8日)―『医療機関は地域の生命線』、コロナ禍でも進められる地域医療構想
終章 府中北市民病院問題から透けて見える日本の危機とその対策
著者等紹介
黒木秀尚[クロキヒデナオ]
地域医療を守る会顧問。黒木整形外科リハビリテーションクリニック院長。1954年広島県府中市上下町生まれ。広島県立上下高校、広島大学医学部卒。広島大で医学博士号取得。広島大学病院勤務、米国シアトル留学、府中北市民病院副院長などを経て2009年上下町に黒木整形外科リハビリテーションクリニックを開院し、院長に。整形外科専門医として長年中山間地域医療に従事。上下町、三次市甲奴町、神石高原町の住民たちでつくる「地域医療を守る会」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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