出版社内容情報
モモコグミカンパニーがオフィシャルWEBサイト「モモコグミカンパニー うたた寝のお時間」で連載していた「コーヒーと失恋話」とともに、同連載からインスピレーションを得た、恋愛をテーマにした書き下ろし小説10編を加えた初の短編小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
23
掲載されている純喫茶情報目的で手にしたので、BiSHのモモコグミカンパニー氏は存じ上げないという、この本の極少数派の読者である自覚はある。東京都内を中心とした個性的な喫茶店の数々と店主への質問内容は、訪れたことがあるお店に関しては懐かしく、初めて知ったお店には上京時に訪れてみたいという興味を惹かせるには十二分の内容。店主へのインタビュー内容が良い分、失恋話を中心とした各短編小説の必要性は感じなかった部分もある。グラビアページも多めなのはファンへのサービスとも思われるが、店内の様子を知れた点で私も楽しめた。2024/08/24
カリスマ
7
著者自身が喫茶店をめぐり店主にお話を聞き、そこで得た着想をもとに恋愛短編小説を描くというスタイル。自分がよくカフェに行くので、とても興味深く読めた。自分がよく行くカフェでは好きに本を読んで過ごしていて、特に店主から話しかけたりなどはないが、店主のお話を聞いてみたくなった。著者が巡ったカフェそれぞれの店主にそれぞれの想いや芯の強さがあって、自分も芯を持った人間になりたいなと感じた。もちろん、著者の小説も面白かったです。『三度目の星野源』がお気に入り。自分が住む街の喫茶店に行きたくなる、そんな一冊でした。2024/12/25
たこわさび「たにちゃん」
4
フラゲで購入。人ってどこまでも一人だよなぁって思うことが多くて少し落ち込んでた日々だったが、10作品読んで、いやいや一人だからこそ自分と向き合えるんじゃん!と一人でいることに悲観的にならずにいようと思えた。私信すぎる。2024/05/19
くらさん
4
喫茶店の紹介も短編小説もどちらも楽しく読ませてもらった。いちファンとしては、同じお店で同じように時間を過ごしてみたいとも思うが、知らないお店に入るのはちょっと勇気がいる。この本をきっかけにあちこち覗いてみるのも楽しいのではないか。 また、短編小説の方はコーヒーが温かいうちに読み切れるので、少しの休憩でも充分に息抜きできた。長編も面白かったけど、ショートストーリーももっと読んでみたい。2024/05/27
高箸やすめ
3
純喫茶の取材と短編小説のハイブリッド。どの作品も面白く、いくつか行きたい喫茶店がいくつか増えた。2024/09/16