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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
中国南北朝時代に宇宙大将軍を名乗った侯景を題材としたSFアンソロジー。北朝でホットドッグ、南朝でハンバーガーが流行る牛筋皮パンク、泰山で黄月英と出会った若き日の侯景。乱の最中に民衆救済のために真諦と立月が下した決断。侯景に君子化実験を試みる王偉。南北朝時代を追体験する歴史研究家。宇宙帝国と自作SLGを解説する高校生と敗走する侯景。謎の物体で中国統一して宇宙到達する侯景。侯景の前に次々と現れる謎の集団。侯景の肉を巡る悲喜劇。様々な侯景が躍動していて、すごいものを読んだという感想しか出てきませんでした(苦笑)2025/11/11
さとうしん
21
実は前作にあたる『長安ラッパー李白』が個人的にいまひとつだったので今回もどんなもんだろう?と不安だったのだが、冒頭の十三不塔作品から完全に持ってかれた。我ながら「クソッ、クソッ、こんなので……」という気分。似たような作品ばかりになるのかと思いきや、各作品それぞれの梁でそれぞれの宇宙大将軍を描き出している。SFというよりはファンタジーに近いような作品もあるが、それもまたよし。不安に思う向きも是非騙されて手に取ってほしい。2025/09/20
電羊齋
13
広大な宇宙を駆け巡る侯景、侯景とある人物との夢の対決、シミュレーションゲーム、カードゲーム、きれいな侯景、加速器実験、電波天文学×仏教ネタ、ハンバーガーなどなど実にさまざまな南朝梁と宇宙大将軍侯景を描き出す。それぞれの作品でSFやファンタジーの方法を用いてそれぞれまったく違う、それでいて「宇宙大将軍侯景」以外の何者でもない侯景を描き出していて本当に楽しかった。みんな違ってみんな侯景!2025/10/08
nizi
7
魏晋南北朝なんてマニアックな時代の中でも、その肩書きからそこそこ知名度がある宇宙大将軍侯景を題材にしたSF短編集。百合小説で有名な中国人作家陸秋槎がいるので、ひょっとしたら女体化ものかと読んだら、普通の宇宙歴史物でそこがびっくり。2025/10/23
河イルカ
7
出版されることを偶然にもエイプリルフールに知ってから待ち望んでいた一冊。タイトルからしてファンタジーだが、宇宙大将軍なんてあり得ないものがあり得るのが中国史の面白いところ。 アンソロジーと言っても歴史と宇宙の組み合わせで内容は限られると思いきや、色々なネタが登場して非常にバラエティー豊か。 タイトルのインパクト勝負の本ではなく、中国文化の様々な栄養素を摂取できる。2025/09/22
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