志学社選書<br> 神武天皇伝承の古代史

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神武天皇伝承の古代史

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909868114
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0321

内容説明

神武伝承は「空白の4世紀」に形成された―。天孫降臨はなぜ日向だったのか?天皇家はなぜ母系を隼人とするのか?ヤマト王権の「始祖王」たる神武天皇、その伝承の成立過程を明らかにする。

目次

第1章 神武天皇東遷伝承形成史論―阿陀の鵜養と吉野の国栖(神武天皇と吉野川流域1―『古事記』の所伝;神武天皇と吉野川流域2―『日本書紀』の所伝 ほか)
第2章 神武天皇伝承と賀茂の事代主神―摂津の三嶋溝咋の神話と関連氏族(富登多多良伊須須岐比売命の誕生―丹塗矢型神婚神話;大和葛城と山背葛野の賀茂氏;八尋熊鰐と化した事代主神;三嶋溝咋とは何者か;三嶋溝咋関連の先行研究;嶋溝咋の素姓)
第3章 葛城の迦毛大御神の信仰と祭祀―アヂスキタカヒコネ神の古代史(アヂスキタカヒコネ神の神話;迦毛大御神=アヂスキタカヒコネ神の奉斎;アヂスキタカヒコネ神の神格1―「アヂ」をめぐって;アヂスキタカヒコネ神の神格2―「スキ」をめぐって;アヂスキタカヒコネ神の信仰)
第4章 大和の水分とヤマト王権の水源祭祀(吉野水分神社;宇太水分神社;都祁水分神社;葛木水分神社;葛木水分と葛木御県;石川錦織許呂志;忍海刀自;古代忍海地域の人々)
第5章 白河上皇高野参詣の「火打崎」行宮の所在地―古道から探る(『白河上皇高野御幸記』の旅程;鳥羽上皇の高野参詣の行程;論点の整理;古代の交通路からみた宇智郡;奈良時代の紀伊行幸の旅程;宇智郡の「火打」関連地名;先行説の検討)
終章 神武天皇伝承の形成とヤマト王権

著者等紹介

平林章仁[ヒラバヤシアキヒト]
1948年、奈良県五條市生まれ。1971年、龍谷大学文学部史学科卒業。以降、奈良県内で教諭として教壇に立つかたわら、研究活動を行なう。1992年に初の単著『鹿と鳥の文化史』(白水社)を刊行、以降コンスタントに著書を上梓する。2002年、「古代日本の王家と氏族の研究」によって皇學館大学(学長・大庭脩)より博士(文学)号。この間、龍谷大学・堺女子短期大学・京都造形芸術大学非常勤講師、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員、奈良県王寺町史編纂委員等を経て、2007年に龍谷大学文学部史学科教授となり、2017年に定年退職するまで勤務した。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

10
神武伝承に関係する氏族の動向を中心に、伝承の形成時期や背景を探る連作論文集。伝承の形成時期を4世紀・5世紀の交と見積もり、神武天皇との婚姻など、ヤマト王権と隼人系集団との結びつきが窺える点を重視する。また、八咫烏伝承から、前著『雄略天皇の古代史』でも扱われていた賀茂氏の動向や、渡来系の神と位置づけるアヂスキタカヒコネ神の信仰との関係も議論している。門外漢には少し理解が難しい所もあったが、次回作も既に用意しているということで楽しみである。 2023/10/30

hyena_no_papa

3
『記紀』以外の国内史料も多出しての論考は凡庸の身にはなかなかに理解が難しい。ただ、神武天皇伝承と南九州系集団(熊襲や隼人)との関係や、その東遷伝承の形成時期を神功・応神から仁徳あたりまでと想定するのは、景行天皇の日向巡幸時の記述に神武伝承が見えないこととも背反せず、我が意を得たりの感少なくない。終章の末尾に「4世紀を中心とした古墳時代前期に九州系海洋民(海人)の東遷があとづけられるという考古学からの提言もある」との指摘は非常に興味深い。イワレヒコ個人の実在は否定しないが東遷伝承は後世に形成されたものか?2025/04/23

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