内容説明
漢文は誤解されている!漢文を「暗号語」として捉え、ユーモアたっぷりにその学び方をご提案。これぞ、魚返センセイ流。ユニークな名著が、実に70年ぶりの復刊です!
目次
漢文は誤解されている
話し言葉と書き言葉
文体のX・Y・Z
漢文の始まり
竹ベラにウルシで書く
漢文は暗号である
漢文はラテン語以上
漢文訓読の理由
漢文とシナ語は別物
漢文と国語の関係〔ほか〕
著者等紹介
魚返善男[オガエリヨシオ]
1910年、大分県日田町(現・日田市)に生まれ、同県玖珠郡北山田村戸畑(現在の玖珠町)で育つ。1926年に大分県立日田中学校を修了し、上海の東亜同文書院に入学する。1929年、同校四年時に病気のため中退し、療養生活ののち、1933年に上京、翌年に文部省教員検定試験(支那語科・英語科)に合格し、財団法人日華学会の経営する東亜学校の教師となる。1937年に日華学会理事、同年には日本放送協会嘱託として中国北京放送を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとうしん
12
なるべく説明が省略して書かれることを指して「漢文は符合語、暗号語」と言っているが、現代中国語や日本語にもそういう所があるのではないかと、やや疑問に思う。また「漢文は現代語とは全く異なる」というのも異論がないではない。ただ「所」を関係代名詞の「which」に相当するなど、英文法との比較を中心に漢文法を解説しているのはわかりやすい。2022/03/23
mamaou
0
私にとって漢文は中学高校時代に習ったというか眺めた!?事がある程度で全く読めない。最近になってちょっと興味が湧いてきて読んでみた。1953年刊行の再編集版とのことだが文章は分かりやすく歯切れが良いし漢文の歴史や中国文学の遷移がさらりと書かれているところは漢文入門者の私にうってつけだった。そして漢文は中国人にとっては当たり前に読めて理解出来ている物だとばかり思っていたのだけど違い、漢文は暗号であるという見方にはなんだかワクワクした。中学高校時代に巡りあえていたら良かったな。惜しい!2023/01/17