内容説明
「大悪天皇」か、それとも「有徳天皇」か―。果たして雄略朝はヤマト王権の画期なのか?『記』・『紀』、出土文字史料、中国史書を多角的に分析し、新たな雄略天皇像を描き出す。
目次
序論 なぜ雄略天皇か―課題と、それに向き合う基本的立場
第1部 『記』・『紀』が伝える雄略天皇とその治世(雄略天皇の即位―葛城氏とライバルの王族を滅ぼす;「日の御子」と称えられた雄略天皇 ほか)
第2部 埼玉稲荷山古墳出土鉄剣銘文から描く雄略天皇とその時代(鉄剣銘文と獲加多支鹵大王;鉄剣銘文の八代の系譜について ほか)
第3部 『宋書』倭国伝から知られる倭王武とその治世(東アジア世界の変動;倭国の東アジア外交の展開 ほか)
第4部 雄略朝王権専制化画期説の検討(雄略朝王権専制化画期説の主張;雄略朝王権専制化画期説の検討 ほか)
結語にかえて
著者等紹介
平林章仁[ヒラバヤシアキヒト]
1948年、奈良県五條市生まれ。1971年、龍谷大学文学部史学科卒業。以降、奈良県内で教諭として教壇に立つかたわら、研究活動を行う。1992年に初の単著『鹿と鳥の文化史』(白水社)を刊行、以降コンスタントに著書を上梓する。2002年、「古代日本の王家と氏族の研究」によって皇學館大学(学長・大庭脩)より博士(文学)号。この間、龍谷大学・堺女子短期大学・京都造形芸術大学非常勤講師、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員、奈良県王寺町史編纂委員等を経て、2008年に龍谷大学文学部史学科教授となり、2017年に定年退職するまで勤務した。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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