志学社選書<br> 侯景の乱始末記―南朝貴族社会の命運

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志学社選書
侯景の乱始末記―南朝貴族社会の命運

  • 吉川 忠夫【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909868008
  • NDC分類 222.046
  • Cコード C0322

内容説明

南朝梁の武帝のながきにわたる治世の末に起こり、江南貴族社会を極度の荒廃に陥れることとなった侯景の乱を活写した「南風競わず」。東魏に使いしたまま長年江南に帰還するを得ず、陳朝の勃興に至る南朝の黄昏に立ち会う生涯を送った一貴族を描く「叙陵」。そして、西魏・北周・隋の三代にわたり、北朝の傀儡政権として存続した後梁王朝を論じる「後梁春秋」。これら原本収録の三篇に加え、侯景の乱を遡ること一世紀余、劉宋の治世下で惹起した『後漢書』編著・范曄の「解すべからざる」謀反の背景に迫った「史家范曄の謀反」をあらたに採録。

目次

第1章 南風競わず―侯景の乱始末記(白日黯し;朔北の嵐;蕭衍老公を縛取せん ほか)
第2章 徐陵―南朝貴族の悲劇(江南の使臣;公宴;〓〓(けんいん)の災 ほか)
第3章 後梁春秋―ある傀儡王朝の記録(江陵の陥落;長子に利あらず;竜躍の基趾 ほか)

著者等紹介

吉川忠夫[ヨシカワタダオ]
1937年、京都市生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東海大学文学部専任講師、京都大学教養部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授、同教授。2000年、停年退官、京都大学名誉教授。花園大学客員教授、龍谷大学文学部教授を経て、同大学客員教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

17
侯景の乱の推移と、それと前後して北朝の使者となった南朝貴族徐陵の動向、そして乱後に成立した傀儡政権後梁王朝の姿の三章構成により、梁朝の衰亡、更には南朝の貴族社会そのものの荒廃を描き出す。巷間よく話題にされる侯景の「宇宙大将軍」という号は、当時から失笑物だったようである。2019/12/05

サケ太

16
魏晋南北朝の時代で、大きな騒乱を巻き起こした男を中心に、当時の社会の変動を描く。“宇宙大将軍”侯景という男についてはぼんやり知っていたが、時代の流れを感じとれて面白かった。2024/12/31

六点

16
人類史上最高に「アレ」な肩書の持ち主である魏晋南北朝、東魏→後梁の武人、侯景の反乱を軸に、南朝の社会変動を描いた斯界の名著である。中公新書として出版されたものが半世紀ぶりに再刊されたものである。なお、新書の古書価は未だ高価である。ぬこ田は高校の世界史程度の知識しかないのだが、貴族の時代から、その後千年以上に亙り支那を支配した科挙官僚の時代への変化を準備したダイナミズムの、その幾ばくかを感じることができた。「遊牧民」の支那史に対するインパクトの大きさは実に大きいと思う。良い書肆が良い本を出す、嘉むべき事だ。2021/07/09

MUNEKAZ

16
もとは1974年に中公新書ででたもの。タイトルにもなっている侯景の乱の紹介だけかと思いきや、表題作も含む3つの中編に新たに1編を追加した連作集。全体を通して詩歌の紹介が多く、南朝貴族の精神と文化、そして衰亡が表れてくる構成で面白い。江南の貴族社会を嵐の如く破壊していった侯景の乱、その文才故に運命に翻弄される貴族・徐陵、北朝の傀儡として細々と命脈を保つ後梁王朝といずれも悲哀に満ちた読ませる内容。マイナーな時代に興味を抱かせる一冊。2020/02/12

電羊齋

12
第一章では、時代が生んだトリックスター侯景が江南を破壊し、南朝貴族制を斜陽へと追いやる。第二章では、時代に翻弄された南朝貴族徐陵の数奇な運命が印象的。数々の困難に遭い、その貴族的な教養、風格、文名をいろいろな陣営に利用され続けた人物。侯景と徐陵の人生は互いに対を成しているように思えた。侯景は時代の生んだトリックスターとして思う存分暴れまわり、南朝貴族制の破壊者となった。徐陵は時代に翻弄された受け身の運命を強いられ、各陣営に利用され、南朝貴族制の黄昏を見届けた。2019/12/01

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