内容説明
“心の深み”に温かく光を灯す神経生物学。神経科学の進歩によって、心と脳と体は分かちがたく結びついていることが示されてきたいま、トラウマに関わるサイコセラピーでの心の変化に、新たな視座が生まれる。どのような心理支援で人の心は“変わる”のか?どのような対人援助で関係は“変わる”のか?
目次
第1部 コンテインメント(つながりの形成;愛着と感情調整;調律―ミラーリングと共感;存続するパターン―転移と逆転移)
第2部 変化のための手段(二重らせん―感情的出会いと解釈;メタファーと変容;ナラティヴの神経科学―経験と意味生成;解離と退行 再考;スーパーヴィジョン過程におけるミラーリング、共鳴そして共感)
これからのために
著者等紹介
ウィルキンソン,マーガレット[ウィルキンソン,マーガレット] [Wilkinson,Margaret]
現代の神経科学やトラウマ論、愛着研究からの知見を、精神力動的なカウンセリングやサイコセラピーに応用する、英国のサイコセラピスト。オフィスで実際にクライエントと関わると同時に、その新鮮な知見を広めるべく、積極的に講演活動もおこなう。英国のユング研究所SAP(The Society of Analytical Psychology)、The West Midlands Institute of Psychotherapyのメンバー。英国の分析心理学雑誌The Journal of Analytical Psychologyの編集員を務める
岸本寛史[キシモトノリフミ]
鳥取県生まれ。1991年、京都大学医学部卒業。富山大学保健管理センター助教授を経て、2007年から京都大学医学部附属病院准教授。現在、静岡県立総合病院緩和医療科部長
広瀬隆[ヒロセタカシ]
京都府生まれ。1986年、京都府立大学文学部卒業。1991年、大阪市立大学大学院臨床心理学分野後期博士課程(単位取得退学)。2006年、ISAP(International School of Analytical Psychology)、Z¨urich修了、ユング派分析家。現在、帝塚山学院大学人間科学部心理学科教授、北大阪こころのスペース代表、臨床心理士、公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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