内容説明
ミステリだけではないホラーだけではない。江戸川乱歩の魅力が凝縮された珠玉の18篇。全作品けんごによる解説付き!
著者等紹介
けんご[ケンゴ]
1998年9月17日生まれ。福岡県出身。小説紹介クリエイター。TikTokやYouTube、Instagramなどで、わずか1分程度で小説の読みどころを紹介する動画を次々に投稿。作品の的確な説明と魅力的なアピールに、SNS世代の10代~20代から絶大な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あやの
31
江戸川乱歩は初めて読んだ。100年近く前の作品なのに、「何が起きるんだろう」というワクワク感や、不気味な展開や、現代でも理解できる心理描写など、今も読み続けられる理由が分かったように思う。さすがにトリックなどは今は無理なものが多いが、「そう来るか!」というどんでん返しは読んでいて楽しい。「人間椅子」のゾワゾワ感はまさに名作だと思うし、「踊る一寸法師」の残酷さは今に通じる教訓でもあろう。「怪人二十一面相」のスリルは心地よいほど!けんご氏の解説も的確で分かりやすい。乱歩初心者にはお薦め!2024/11/14
ひー坊
13
古典はやはり自分には合わないと改めて感じた。面白くないわけではないけど、手放しで誉められる程ではない。古い時代から洗練されて磨かれて現代作品があるんだな。ただこの人があったからこそ、今の界があるのだと思えば、評価しないわけにはいかない。2025/03/15
田中寛一
12
562ページもの本を前にして、戸惑った。けんごさんの存在を初めて知ったし、江戸川乱歩も今まで読んだことがあっただろうか。「人間椅子」に始まって「指」まで18作品が掲載されていた。2,3作くらい読んで終わりかもと思いながら、ページを捲っていった。作品のはじめにはけんごさんのおすすめポイントが、7,8行でまとめられていた。2,3の作品と思っていたけど、どの作品も面白くて、結局最後まで読んでいた。日本のミステリー作品のスタートともいえる数々の作品に出会えてよかった。2025/08/06
山のトンネル
10
1家に1冊。印象的なコピーと紹介文が読書欲をそそる。2024/10/01
Nori
3
江戸川乱歩の短編集。先ほど、感想を書いた横溝正史と同じく江戸川乱歩も初読みです。中学生のころからオーケンが好きで、そのオーケンに影響を与えたという意味でもずっと気になってたけどやっと読めた。戦前の作品なんだけど今読んでもクオリティが高いし人間の普遍性みたいなものを感じることができた。特に、恋愛関係を描いた作品は非常に好みでした。今回は短編だったので、次は長編も読んでみたいです。2024/09/11




