著者等紹介
山野浩一[ヤマノコウイチ]
1939年大阪生まれ。関西学院大学在学中の1960年に映画『Δデルタ』を監督。1964年に寺山修司の勧めで書いた戯曲「受付の靴下」と小説「X電車で行こう」で作家デビュー。「日本読書新聞」や「読書人」のSF時評をはじめ、ジャンルの垣根を超えた犀利な批評活動で戦後文化を牽引した。1970年に「NW‐SF」誌を立ち上げ、日本にニューウェーヴSFを本格的に紹介。1978年からサンリオSF文庫の監修をつとめ、SFと世界文学を融合させた。血統主義の競馬評論家、『戦え!オスパー』原作者としても著名。2017年逝去。没後、第38回日本SF大賞功績賞を受けた
岡和田晃[オカワダアキラ]
1981年北海道生まれ。文芸評論家・作家。「ナイトランド・クォータリー」編集長、「SF Prologue Wave」編集委員、東海大学講師。著訳書多数。第5回日本SF評論賞優秀賞、第50回北海道新聞文学賞創作・評論部門佳作、2019年度茨城文学賞詩部門受賞、2021年度潮流詩派賞評論部門最優秀作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかだん
4
激動の時代に作家として活動し、論評や多々の文化人との繋がりなども活発に行なっていた山野氏。彼の作品が不思議なのはあからさまな時代性が殆ど感じられない所だろう。この書に限らず、いつ頃の作品かがすぐにはわからず、だが、どれも辛辣で面白い。自己確立が強く、周りのことも常に情報として消化して作品にしていく。「地獄八景」のサイバーパンクな終末と「成仏」のありようなど、まるで死後あの世から送られたドキュメンタリーのようにすら感じられる。2023/06/13
warimachi
2
他の作品集は未読だが、ちゃんと面白い。創元文庫のも読みたくなるね。2022/04/12