目次
1 『ゴッサムの街と人々―「コロンビア・スパイ」への七つの手紙』(一八四四)
2 「雑誌社という牢獄秘話」(一八四五)
3 「直覚対理性―黒猫序文」(一八四〇)
4 「ダゲレオタイプ論」(1~3)(一八四〇)
5 「貝類学手引書―序文」(一八三九)
6 「スフィンクス―謎の雀蛾」(一八四六)
訳者論説(ニューヨークとマガジニスト・ポーの生成;超傑作「黒猫」の秘密;コロナ時代にニューヨーク作家ポーを読む)
著者等紹介
伊藤詔子[イトウショウコ]
広島大学名誉教授。ポー、ソロー等英米ロマン派、環境文学とエコクリティシズム研究者。日本ソロー学会顧問、ASLE、国際ポー学会名誉会員、日本ポー学会副会長、エコクリティシズム研究学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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亜済公
1
読みやすくて良かった。2024/12/09
おちこち
0
ポーのマガジンコラムや自然・技術にまつわる評論と訳者による長い論説が収められている。ポーの自然や技術に対する興味関心は作品からもうかがい知ることができるが、本書によってそれらが具体的に知ることができた。また、訳者による論説でポーの時代のコレラ禍と現代のコロナ禍の対比を論じてる箇所が特に興味深かった。2021/03/07
寛理
0
未訳だったポーのニューヨーク通信が面白かった。ここでポーは都市の「噂」という形式でニューヨークを語っている。都市計画に対する両義的な立場もここから読み取られる。 ただ、訳文は直訳調で読みづらい。あと、「直観対理性」は初訳とされているが、光文社古典新訳文庫に小川高義訳が入っているのではないか。2021/02/08