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出版社内容情報
全作品を横断して読むことで見えて来る 巧みに埋め込まれたイェイツのコード(=暗号)!全作品を横断して読むことで見えて来る
巧みに埋め込まれたイェイツのコード(=暗号)!
その鍵は、アイルランドの琵琶法師・カルディにあった。
アイルランドの伝承「ディヘンハンス」、日本の「夢幻能」からヒントを得て生み出された、イェイツの詩作技法「ファンタスマゴリア」(=面影の技法)。この技法によって作品に描かれる、アイルランドの修道院文化の礎を築いた「カルディ」の系譜を、作品に見出し、イェイツ研究最大の死角に挑んだ画期的研究書!
序
第一章: めぐり逢う僧侶たち 西洋の琵琶法師と東洋のカルディ
第二章: アイルランドのコーカサス、ベン・ブルベン
第三章: 墓碑に宿るアイルランドの琵琶法師、カルディの面影
第四章: 魂の永遠回帰 墓場(トゥーム)から揺籠/子宮(ウーム)へ
第五章: 「蜜蜂の巣」/聖者と魔女の共生の住処
第六章: 北イ・ニールの王子・聖コロンバ、騎馬の聖者
第七章: ディンヘンハスの大いなる形式 、憑依/面影の技法
第八章: カルディの起源としての聖アントニー
第九章: イェイツの墓石と古代の高十字架
第十章 : 贖罪巡礼の聖地、ベン・ブルベン
第十一章: 「ベン・ブルベンの麓で」と「黒い塔」の間で
木原誠[キハラ マコト]
著・文・その他
内容説明
全作品を横断して読むことで見える巧みに埋め込まれたイェイツの暗号。その鍵は、アイルランドの琵琶法師・カルディにあった!アイルランドの伝承「ディヘンハンス」、日本の「夢幻能」からヒントを得て生み出された、イェイツの詩作技法「ファンタスマゴリア」(=面影の技法)。
目次
はじめに―迷宮の巡礼、見取り図
序章
第1章 めぐり逢う僧侶たち 西洋の琵琶法師と東洋のカルディ―西洋の走馬灯、「ファンタスマゴリア」の世界とその技法
第2章 アイルランドのコーカサス、ベン・ブルベン―プロメティウスとしての聖パトリック/聖コロンバ
第3章 墓碑に宿るアイルランドの琵琶法師、カルディの面影―諸行無常の響きに聖なる道化の笑いを聴く
第4章 魂の永遠回帰 墓場から揺籠/子宮へ―男と女と子の新三位一体論/パトリック・リブの「信条」
第5章 「蜜蜂の巣」/聖者と魔女の共生の住処―蜜蜂よ、熱き冷たき暁の 甘美なる目をもて巣を作れ、生と死の間に
第6章 北イ・ニールの王子・聖コロンバ、騎馬の聖者―「神々の時代」と「子の時代」の際で「王の角笛」を吹く者
第7章 ディンヘンハスの大いなる形式、憑依/面影の技法―聖者に取り憑く騎馬の男女たち、その行方
第8章 カルディの起源としての聖アントニー―「ファンタスマゴリア」の技法と「仮面」の声
第9章 イェイツの墓石と古代の高十字架―カルディの末裔 異端者たち、その行方
第10章 贖罪巡礼の聖地、ベン・ブルベン―騎馬の者たちへの祈り 聖パトリックの鎮魂歌
終章 「ベン・ブルベンの麓で」と「思い塔」の間で―合わせ鏡に映る聖コロンバの面影
著者等紹介
木原誠[キハラマコト]
1961年、福岡県生まれ。佐賀大学教育学部教授。著書に『イェイツと夢―死のパラドックス』(彩流社、2001)(第一回日本キリスト教文学会賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。