内容説明
大人気デイヴィッド・ウォーカーの絵本。ちっちゃなライオンとちっちゃなとりはなかよし。でもふたりともとってもこわがりなのです。でもがんばってみたら…
著者等紹介
ウォーカー,デイヴィッド[ウォーカー,デイヴィッド] [Walker,David]
アメリカの絵本作家、イラストレーター。多くの絵本を出版している。最近はイラストだけではなく文章も自身で手がけている
ギョウ・ヤマグチ[ギョウヤマグチ]
絵本作家・翻訳家。国内外の出版社、印刷会社での勤務を経て、小さな児童書出版社を設立。翻訳出版で海外の絵本を紹介するかたわら、国内の若手作家の発掘、育成にも力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
146
ライオンは勇敢なだけじゃない。大きくなくてもできることがあるし、小さいからこそやれることもある。全体的に絵がキュートだから、百獣の王のようなワイルドさは感じないけど、主人公はちっちゃいライオンだからそれでいいのだろう。実際の自然界では厳しいが、物語の中ではそこを伝えたいわけではないから。大きくても小さくても初めてのことは緊張するし、すぐできることもできないこともあるけど、みんなが協力し合えば解決できることも増えるというメッセージ。小鳥だって空を飛ぶことが怖いけど、勇気があれば高く羽ばたくこともできるから。2025/01/11
ふじ
15
ライオンなのに小さくて荒々しさに欠ける主人公のお話。特に男児の世界は小さいころからパワーが正義なので、こんな話に心寄せる子もいるんじゃなかろうか。ストーリー展開(後半)がたまたまNetGalleyで読んだ他の新刊絵本と重なっていたので、そこだけ気になりました。#NetGalleyJP2024/12/29
Cinejazz
9
〝ちっちゃなライオンがいました。おっきなライオンと違って、初めてのことが怖くて、出来ないことがたくさんあります。だから、おっきなライオンとは遊ぶことができなくて、ちっちゃな鳥が唯一のお友だちなのです…。あるとき、ちっちゃな鳥に事件が❢ 「たすけて❢こわいよ❢」…空を飛ぶことが出来ないでいる、ちっちゃな鳥を助けようと、ちっちゃなライオンは、勇気をだして高い木に登りはじめました…〟体が大きい小さいじゃなくて、大切なのは心の持ち方。ちっちゃいからこそできることがある。やろうとすることが大事、と諭す学びの絵本。2025/02/06
たくさん
2
小さいとか大きいとか、かっこいいとか悪いとか。ともすれば私たちは人の眼を気にしすぎて、あたり前というものから外れることに怖がっていないだろうか。小さなライオンが当たり前だったのは無理をしないということだったけど、知り合いがピンチだった時に助けてあげたいというのは当たり前だったのかもしれない。自分で自分に限界や適性は確かにある。だけど、不意の時に無理をしたら新たな自分のあたりまえが産まれるかもしれませんね。#NetGalleyJP2025/01/16
遠い日
2
デイヴィッド・ウォーカーの絵を求めて。いつでもどこでも怖いものがいっぱいのちっちゃなライオン。おっきなライオンたちのようには何もできません。友だちのちっちゃな青い鳥と葉っぱの下に隠れて、ようすを見るばかり。小鳥が知らないうちに木のてっぺんまで上がってしまった時には、びっくりおろおろ。でも、おっきなライオンたちにはできない木登りも、自分ならもしかしてできるかもしれないと勇気を出しました。友だちのために勇気を出す、それが連鎖していくすばらしさ。ちっちゃくたってできることはある‼︎大きな自信につながりました。2024/12/27