内容説明
ゴリラのむれをみちびくオスはとてもおおきくて、とてもやさしくてシルバーバックとよばれています。その細やかな愛情とリアルな暮らし方が一冊の美しい絵本になりました。
著者等紹介
スモール,ジューン[スモール,ジューン] [Smalls,June]
物心つくころから自分でお話を作り、ペットの動物やぬいぐるみに語り聞かせていた。小学一年生ではじめて詩を出版して以来、ずっと書きつづけている。夫と子ども、果てしなく増えつづける動物たちといっしょにアメリカ・バージニア州に住んでいる。本を書いていないときは動物園や水族館を訪ねたり、本を読んだりと、リサーチに余念がない。サメと泳ぎ、トラやクマやシマウマ、ウミガメにごはんをあげ、ゾウと交流し、エミューに(2回も!)噛まれた経験がある。米児童図書作家・画家協会会員
しもかわらゆみ[シモカワラユミ]
東京都出身。絵本作家・イラストレーター。講談社フェーマススクールズでイラストレーションと動物細密画を学び、2014年『ほしをさがしに』(講談社)で絵本作家デビュー。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
149
霊長類好きとしてはたまらない一冊。群れの大きさ、シルバーバック、ナックル歩行など、ゴリラのことを詳しくなれる絵本。安心して暮らせる場所を探すリーダーの凛々しさ。優しくて穏やかな姿が繊細に描かれている。透き通る瞳、盛り上がる筋肉、引き締まった肉体は皆を守るためのものだろう。本気を出したらすごい力持ちなんだ。普段あまり水は飲まないんだ。危険が近づいてきたら特別な匂いで仲間に知らせるんだ。遠くからドラミングが聴こえてくる。天敵が近づいてきたのかもしれないね。格好いいな。彼らの生きる場所はそっとしておいてほしい。2025/01/11
たまきら
32
読み友さんの感想を読んで。美しい表紙が気になって取り寄せたら、ああ!「ほしをさがしに」のしもかわらゆみさんの絵だったんですね!絵も魅力的ですが、わかりやすいシルバーバックの説明も素晴らしく、リーダーのお仕事が強さとやさしさ、どちらも兼ね備えていないと成立しないことがよくわかります。大満足!ゴリラに会いたくなりました。2025/03/23
ブルちゃん
30
表紙のマウンテンゴリラいかつすぎて笑う🤣めちゃくちゃ詳しい説明もあり、勉強にもなる。マウンテンゴリラのリーダーが責任感が強くて、男らしくて、カッコ良すぎー!2024/12/22
ヒラP@ehon.gohon
24
マウンテンゴリラの生態が、きめ細かく描かれています。 絵も彼らに寄り添って描かれていると思います。 何となく微笑ましく鑑賞してきて、最後に彼らが絶滅危惧種であることを告げられました。 密猟であったり、地球温暖化のために彼らの暮らしが脅かされているのです。 意地悪な後だしの問題提起はインパクトがあります。 人間も絶滅危惧種にならないといいなぁと思います。 人間は自分たちで首を絞めあっているのですが。2025/04/11
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。何だか既読感があると思ったら、読友さんの感想で、「ぞうのじょおうさま」のシリーズだとわかり、納得。大きな文字で大まかなストーリー、小さな文字で解説というつくりが同じなのだ。対象に合わせて、読んであげればいい。しもかわらゆみさんの丁寧で美しい絵がいい。ゴリラの生態がよくわかる作品。2023/07/16