内容説明
冬眠直前のある日、制帽を拾ったために転校生と間違えられた小さな子グマ。子どもたちに手をひいてもらったり、教室で算数の授業を受けたりと、冬の長い眠りの間にたっぷり思い出せる冒険の一日を描いた、静かな佳作。お休み前の一冊にも最適です。
著者等紹介
アングルベール,ジャン‐リュック[アングルベール,ジャンリュック] [Englebert,Jean‐Luc]
1968年、ベルギー生まれ。バンド・デシネ(フランスの漫画)を手がけたあと、絵本作家になる。お話はあたたかくほのぼのとしており、水彩絵具で描く絵は、明るくシンプルと定評がある。作家としての仕事のほかにも、子どもの本に関わる仕事もしている。ブリュッセル在住。2人の娘の父親
はしづめちよこ[ハシズメチヨコ]
橋爪千代子。中央大学文学部卒。服飾専門商社にてフランス担当、夫の転勤に伴いサウジアラビアに在住するなど海外経験豊富。二人の子どもの子育てをしながら絵本に親しむ。2008年から2020年まで、公共図書館にて児童サービスを担当。2020年春に神保町ブックハウスカフェ内にまちライブラリー@ブックハウスカフェを設立、主宰。児童書の紹介や普及活動、イベント企画などの文化活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
173
フランスで人気のベルギー人作家の絵本という事で、読みました。こんな転校生がいたら楽しいでしょうけど、生徒の眼も教師の眼も節穴です(笑)🐻🐻🐻 https://imaginationpluspress.com/booklist/%E3%80%8E%E3%81%82%E3%81%8D%E3%81%AE-%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AE-%E3%81%A6%E3%82%93%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%9B%E3%81%84%E3%80%8F/2022/10/30
k sato
26
一度は転校生に憧れたものです(*´ω`*)冬ごもりの準備を始めた熊の親子。こぐまは野山を歩いて人里まで来てしまいました。そこでこぐまを転校生だと勘違いした女の子!学校指定の帽子を被っているからといって、こくまを構内に連れてきちゃいますか(笑)(*`艸´)小学校の転校生として、こぐまは授業に参加することになりました!なかなか気付かない先生!どんだけ鈍感なのだろう。さて、こぐまはどうなってしまうのでしょうか・・・今年はくまによる人的被害が多かったように記憶しています。人間の都合で銃殺されてしまうのは辛いです。2023/10/16
ヒラP@ehon.gohon
24
秋の終わりのささやかな物語ですが、とても心の温まるお話です。 小学校の制帽が毛糸の帽子なんて、オシャレに思いましたが、それを被っていたら、こぐまもお友だちだとすんなり受け入れてくれる子どもたち。 その無防備な純真さが、子どもたちの宝だと思いました。 教室での授業風景、こんなクラスだったら平和ですね。 素敵な体験を持ってお母さんと帰るこぐまちゃん、冬眠しながら、素敵な夢を見られそうですね。2022/11/23
たーちゃん
23
息子は「これ転校生じゃなくてクマだよねぇ」とか「ほらぁ、やっぱりクマだって言ったのにぃ」と言っていました。2023/04/22
しぃ
22
子どもたちの反応が微笑ましい。帽子の行方が気になりますね。2023/09/05