目次
プロローグ 陰陽師をさぐる
第1部 陰陽師のあしあと(陰陽師、あらわる―古代の陰陽道;陰陽師、ひろがる―中世の陰陽道;陰陽師、たばねる―近世の陰陽道;陰陽師の仕事;陰陽道と民俗)
第2部 安倍晴明ものがたり(安倍晴明とその子孫;安倍晴明のライバルたち;転生する安倍晴明)
第3部 暦とその文化(暦をくばる;暦をかえる;暦をそろえる)
エピローグ 陰陽師が残したもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
9
かなり面白い。史料を提示しつつ、実際の陰陽師の業務、実態、人物を知る事ができる。現代の暦にまで言及しており興味深かった。2024/08/31
きのたん
2
【課題】全然本文と関係ないけど、昔の帝は偉かった。天変地異が起きたのは自分のせいだって(涙)こんな風に誰かが言ってくれたら救われる人もいたかもしれない。宿曜経って初めて聞いた。天文台の大昔の呼び名は司天台。昔の挿絵は遠近法が不思議な角度で曲がっていってる。お気入りの墨書人面土器も出てきた。そもそも星の運行とお祓いは関係あるのかな。2023/12/12
ちり
0
実際の陰陽師がどういう位置づけでどういう仕事をしてきたか、を史料をもとに解説する。最後、陰陽師のおおきな仕事のひとつとして暦が大きく取り上げられているのだが、暦というものが権力と密接にかかわっていることが分かる。明治期に伊勢神宮が官製の暦を独占的に手掛けていたことは知らなかった。2023/12/26