ミッドワイフの家

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  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909758002
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第68回芥川賞候補作、1973年に初版発行された三木卓第一小説集の復刊です。(表題作他二編収録)「性愛の対象としても、結婚の対象としても認められていない若い男など、どんな意味があるだろう? 娘たちが<友人>としてわたしを扱うことは、お前はどこへでも行って勝手にしろ、ということ以外ではあり得なかった。」(「炎に追われて」より)

異性への畏怖、憧れ、情欲という切実な問題にぶつかる若者の姿を繊細に表現し、男女の機微を丁寧に描写することで、感受性豊かなイメージが喚起される。鋭敏な<性>の物語。

第68回芥川賞候補作、三木卓第一小説集の復刊です。(表題作他二編収録)

巣のなかで

炎に追われて

ミッドワイフの家

あとがき

三木 卓[ミキ タク]
著・文・その他

内容説明

「性愛の対象としても、結婚の対象としても認められていない若い男など、どんな意味があるだろう?娘たちが“友人”としてわたしを扱うことは、お前はどこへでも行って勝手にしろ、ということ以外ではあり得なかった。」(「炎に追われて」より)。異性への畏怖、憧れ、情欲という切実な問題にぶつかる若者の姿を繊細に表現し、男女の機微を丁寧に描写することで、感受性豊かなイメージが喚起される。鋭敏な“性”の物語。第68回芥川賞候補作、三木卓第一小説集の復刊です。(表題作他二編収録)。

著者等紹介

三木卓[ミキタク]
詩人、小説家。1935年生まれ。早大露文科を卒業。詩人として詩集『東京午前三時』でH氏賞、『わがキディ・ランド』で高見順賞を受け、小説家としては「鶸」で芥川賞、『路地』で谷崎潤一郎賞、『K』で伊藤整文学賞を受賞する。児童文学作品や児童文学の翻訳も数多く、『ぽたぽた』で野間児童文芸賞、『イヌのヒロシ』で路傍に石文学賞を受賞するなど、詩、小説、児童文学の世界で受賞歴多数。2011年、旭日中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

togemaru

4
作者の三木卓さんは童話作家でもあるそうです。性における負の側面が、生々しく、けれど露悪的にはならない絶妙な筆致で描かれている。「セックスをするから子供ができる」という当たり前だけれども見て見ぬふりされる事の多い真理が、3つの短編をつないでいるテーマなのかなと思いました。2018/11/17

カツオ

2
「性」をテーマにして書かれた小説だか、そこまでリアルすぎる表現もなく僕は非常に好きでした。 男の葛藤が美しく、そして鮮やかに描かれていることに感動した。 戦後の話だが、共通することも多いと思った。2020/01/15

dog-caravan

2
初版が約四十年以上前に発行された作品集で、本作は復刊になる。三編が収められている中、短編集で、すべての作品が「性」というテーマで括られている。登場人物の異性に悪戦苦闘する様子は、悲しいんだけれど、滑稽で笑える描写に溢れている。客観的に見れば、自業自得としか言えないのだが、色恋に浮かされいる時の猪突猛進してしまうところや自分勝手に物事を考えてしまうところなどは、身につまされる思いになる。2018/12/12

m181

2
少し前に「選んだ孤独は良い孤独」という本を読みましたが、あれは男の孤独を描いた作品集でした。本書の中の「炎に追われて」という作品は、まさしく、それと同じモチーフであり、つまり、童貞喪失の大学生の感情の内面を丁寧に描いたものでした。炎とは、腹の底から湧き上がってくる得体の知れない何かの熱いマグマのような欲求。それは性欲です。この男、欲情しまくり、妹に欲情し、妹の友達の不美人にまで手を出そうとし、最後は、20歳くらい年の離れた未亡人に手を出すという哀れさ。空しいし、悲しいし、情けないけど何となくわかるのです2018/12/04

ジム

1
愛するための性愛と子孫を残すための性交。自分に自信がないと踏み込めない難しさ。2019/03/15

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