内容説明
谷川俊太郎の詩に美しい木版画を合わせたアートブックのような詩画集。谷川と数々のプロジェクトを行ってきた美篶堂が選詩と製本を担当。美篶堂の製本職人が一冊ずつ手製本で丁寧に仕上げました。本文書体には、谷川の詩のために書体設計士の鳥海修によって作られたオリジナル書体「朝靄(あさもや)」を使用。詩を味わいつくすために考えられた至高のデザインと造本でお届けします。大切な人に贈りたい一冊です。
目次
丁度その時
目に見えぬ詩集
読むこと
魔法
泣いているきみ 少年9
“黄色い鳥のいる風”
夏が終わる
紅茶の時間
新しい詩
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。詩人。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で、第四回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第三十四回読売文学賞、2005年『シャガールと木の葉』『谷川俊太郎詩選集一~三』で第四十七回毎日芸術賞、2010年『トロムソコラージュ』で第一回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数
沙羅[サラ]
木版画家。1982年愛知県生まれ。書籍の装画や挿絵などを手がけるほか、展覧会での作品発表を行う。2012年、貝山伊文紀とともにアトリエ灯を設立。2018年より長野県安曇野市に拠点を置く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
77
沙羅さんの美しい版画に、谷川俊太郎さんの詩。厚めの紙は、めくるたび世界の輝きを連れてくる。美しい本だ。丁寧に作られた本だ。触っていると、読んでいると、見ていると、世界は、詩に満ちていることを感じ、優しい気持ちになってくる。2023/02/09
けんとまん1007
48
何て、柔らかな本なんだろう。谷川俊太郎さんの詩と、沙羅さんの絵が、寄り添っているように思う。こころが、ゆったりとするようだ。それを、さらに奥行きのあるものにしているので、本の手触りであり、中の紙の厚みと質感だ。五感で感じ取る1冊。2023/01/24
東谷くまみ
38
谷川俊太郎さんは“生命”を詩う人だった。生命の中にある死、喜び、哀しみ、気づき、孤独、そして愛することを私たちに易しいけど難しい言葉で語りかけてくれる人だった。その難しさが自分と向き合う心の旅に何度も連れていってくれた。静かな湖に映る自分を探しに行くような旅だった。俊太郎さんの言葉にはすっと立ち上がるような姿勢の良さがあった。彼の編む言葉の魔法で自分の中にある孤独が好きになった。茶目っ気たっぷりの目の中にある鋭い光がいつも少し怖かった。でも大好きだった。悲しい悲しい悲しい。2024/11/19
PEN-F
34
谷川俊太郎さんの詩と沙羅さんの木版画で構成されている詩画集。谷川さんの詩はもちろんのこと、沙羅さんの木版画が素晴らしい😊 優しく淡い色彩が詩に彩りを与えてくれている。装丁も素晴らしく部屋のインテリアとしても重宝できそう♪ https://m.youtube.com/watch?v=Ya-iYXzXaOA2024/04/29
コンチャン
13
谷川さんの詩と、沙羅さんの木版画が絶妙にコラボした、丁寧につくりこまれた一冊でした。2023/02/07
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- 和書
- 近代日本美術展史