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BAUHAUS HUNDRED 1919‐2019―バウハウス百年百図譜

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  • サイズ A5変判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784909718051
  • NDC分類 707.7
  • Cコード C3070

内容説明

大学で美術史を学び始めた時からバウハウスは特別な存在だった。その形式や内容ばかりではなく、閉鎖後も様々なジャンルや領域に与えた影響力の強さや人的ネットワークの拡がり、時代やメディアが変換するたびに形を変えながら出現してくるそのヴィジョンの永続性など、100年経ってもバウハウス・マジックは途切れることなく続いている。本書は1980年代から2020年代までの40年近くに渡り、断続的に発表してきた文章に大幅な加筆修正を加えたものだが、そこにはバウハウス100年の旅の過程で起こった思考や視点の変化も刻まれている。(「おわりに」より)。

目次

第1章 バウハウス百年―その創造と教育1919‐2020(100歳になるバウハウス;バウハウス美術館 ほか)
第2章 光の創造体―アクトバウハウス1919‐1999(自然と対峙するバウハウス;ドイツの田園都市構想 ほか)
第3章 ニューバウハウスとダイナミック・イコノグラフィ―空間と視覚の相互浸透(都市のダイナミズム;アメリカの建築ヴィジョン ほか)
第4章 デジタル・バウハウス再考―創造と教育の新たな回路(モダニズムの再考;コミュニケーション環境への移行 ほか)

著者等紹介

伊藤俊治[イトウトシハル]
美術評論家、美術史家。東京藝術大学名誉教授。多摩美大学客員教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学大学院人文科学研究科美術史専攻修士課程修了。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な評論活動のほか、展覧会の企画・キュレーションも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Don2

9
バウハウスの歴史を辿る総説に、著者所蔵の資料の写真と解説が挟まっている、といった趣の本。以前“点と線から面へ”を読みカンディンスキーは図画を構成する要素を画家の身体運動を元に意味付けしていると感じたが、バウハウスは正にアーティストの主観を磨き抽象化することを重要視していたらしい。同時に出口では実利的な職人的仕事(バウハウスのモデルは教会建築職人の小屋だとか)や工業的生産が意識されており、この"個人的経験を抽象した結果美しい実用品が生まれる"という有機的フローがバウハウスの核たる発明なのではないかと思った。2024/06/16

kaz

1
バウハウスは面白い存在ではあるが、モダニズムがもう一つ好きになれない。図書館の内容紹介は『2019年に生誕100周年を迎えたバウハウス。20世紀のアートとデザインの歴史に多大な影響を与えたバウハウスの100年を、美術史家・伊藤俊治が所蔵するバウハウス関連書100冊の本を紐解きながらたどる』。 2024/04/03

キャラモ

0
左の頁をパラパラ繰るだけでも楽しめる。いまだにレイアウトや文字の配置、タイポグラフィの技術はおしゃれで勉強になるものがある。個人的には、経験(主義)的に個人個人が学習過程を選び素材との対峙から自身のスキルを見出していくこと、そして、物体と精神が弁証法的に発展していく仕組みが理念として掲げられる旨の記述がおもしろく感じた。いかにもドイツらしい。形の中に生命を見いだすモホイ=ナジの理論からは、『かたちの生命』をふと思い出された。モホイ=ナジはたしか、アメリカに渡りデューイのプラグマティズムにふれたと聞く。2025/03/14

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