内容説明
奄美にルーツを持ち、満洲で生まれ、沖縄で育ち、東京で起業し、境界を越えたビジネス・ネットワークを築いたある実業家。そのライフヒストリーは、戦前と戦後、米軍統治時代と復帰後、そして現代のグローバル時代まで、個人史であると同時に、ひとつの沖縄現代史ともなっている。インタビューと論考から、“生きられつつある現代史”が浮かび上がる。
目次
第1部 ライフヒストリー篇(現在の重田辰弥さん―会社の承継、ガン発症とブログ発信;沖縄―本土就労の流れをつくる;在琉奄美人の決断―琉球大学を辞めて早稲田大学へ;移動の中で育つ―満洲、奄美、沖縄;沖縄と海外をつなぐ―WUB東京初代会長として)
第2部 論考篇(島を出る女性―本土出稼ぎという「冒険」;島人の同族結合―出郷する弟、家守の兄;奄美の漁業と本土・沖縄文化;人口流出の島―奄美・瀬戸内町のいま;米軍統治下の奄美から沖縄へ ほか)
著者等紹介
野入直美[ノイリナオミ]
1966年生まれ。琉球大学人文社会学部人間社会学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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