内容説明
優れた小説家は何度でもよみがえる。没後50年。川端文学を読み直し、新たな意味を持つものとして生まれ変わらせるために。付・川端康成“転生”作品年表。
目次
1 引用・オマージュによる“転生”(恩田陸・梶井基次郎 オマージュの照らしだす力―総論にかえて;松本清張 “転生”する「伊豆の踊子」―松本清張「天城越え」とトラベルミステリ;福永武彦 雪と鏡と二人の女―『雪国』と『死の島』を結ぶフィクションの文法 ほか)
2 現代作家と川端康成の“対話”(極悪について;川端康成と立原正秋と「通」;単なる比喩でないような空虚)
3 作家の“交流”/作品の“変異”(中里恒子 「生涯一片山水」の覚悟/「夢幻の如くなり」―中里恒子における川端康成、或いは川端文学;瀬戸内寂聴 川端を語りつづけた寂聴の京―冬の虹がむすぶもの;大庭みな子 “記憶”の揺らぎをいかに描くか―大庭みな子と川端康成 ほか)
著者等紹介
仁平政人[ニヘイマサト]
東北大学大学院文学研究科准教授
原善[ハラゼン]
武蔵野大学元教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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