内容説明
いつだって先は見通せない。そんな時代に、歴史の研究は役に立つと、いうことはできるのか。こりかたまった思考を解放したり、知的好奇心がうずいたり、境界を広げるような研究がいま、生まれている。そんなリアルな現場を率直に伝える。
目次
EXHIBITION 歴博への招待状 企画展示「性差の日本史」へようこそ!
SPOTLIGHT 若手研究者たちの挑戦 外国語と人文情報学を武器に―情報技術でつながった近世フランス史と古代日本史
くらしの植物苑歳時記 特別企画「伝統の古典菊」「冬の華・サザンカ」のご案内
博物館のある街 北海道白老町 国立アイヌ民族博物館、町と人の記憶
くらしの由来記 石鹸とシャンプーの近現代史
研究のひとしずく 市のたのしみ
海外の日本研究から 海外における日本研究―スイスのケーススタディ
たかが歴史、されど歴史 お札になった皇后―近代の女帝像
博物館マンガ ようこそ!サクラ歴史民俗博物館
石出奈々子のれきはく!探検 幕府のミスター自己主張、高国おじさんのアピール屏風〔ほか〕
著者等紹介
山田慎也[ヤマダシンヤ]
国立歴史民俗博物館教授(民俗学・文化人類学)
内田順子[ウチダジュンコ]
国立歴史民俗博物館(民俗学/民俗学的な映画の研究)
橋本雄太[ハシモトユウタ]
国立歴史民俗博物館テニュアトラック助教(人文情報学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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noko
3
国立歴史民族博物館の出している雑誌。平安時代末の『とりかへばや物語』にはジェンダーを考える部分がある。権大納言の2人の子供に対する悩みで、弟は人前に出るのを恥ずかしがり、御簾の中で絵かき、ひな遊び等女の遊びばかりしている。姉は男の子達と小弓や鞠で遊び、文つくりをしている。結局姉を男として、弟を女として育てる事を決める父親の話。平安時代にひらがなが発明されてから、漢字は男手、ひらがなは女手と呼ばれた。ひらがな=女性というジェンダー規範は中世の土地売買文書にも残されている。これは日本だけの事ではなく韓国でも。2024/01/08
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