内容説明
古文テキストの教材化は、こうして行っている。『宇治拾遺物語』を手掛かりに、古典教育研究、古典文学研究の架橋を試み、生徒たちの古典教育を考える。誰のための本?古典教育研究と古典文学研究の相互疎外状況を感じている人に。これから教員になる人と、すでに教壇に立っているすべての人に。古文テキストの教材化の手順を知りたいすべての人に。
目次
古典教育の課題
第1部 教材分析の方法―『宇治拾遺物語』の表現とその位相を考える(最新研究の調べ方―説話研究と『宇治拾遺物語』研究の現在;先行研究の調べ方―『宇治拾遺物語』の表現はどう分析されてきたか;表現を分析する―『宇治拾遺物語』の表現の実際;言語場を分析する―『宇治拾遺物語』が営まれた空間)
第2部 教材化の前に考えておきたいこと―古典教育の目標と古典教材を考え直す(中等教育における国語科教科書の中の古典教材の現状―説話教材を中心に;国語教育誌の中の“古典”―国語教室で創られる“古典”;公共性・主体・古典教育―50年代における益田勝実古典教育論;公共性・言説の資源・古典教育―60年代における益田勝実古典教育論)
第3部 教材化の構想―『宇治拾遺物語』を例に(教室の『宇治拾遺物語』;『宇治拾遺物語』の教材化にむけて;『宇治拾遺物語』の教材化案)
著者等紹介
井浪真吾[イナミシンゴ]
1985年滋賀県生まれ。2009年広島大学教育学部第三類国語文化系コース卒業。2011年同大学院教育学研究科教科教育学専攻国語文化教育学専修修了。2019年同大学院教育学研究科教育学習科学専攻教科教育学分野国語文化教育学領域修了。神戸龍谷中学校高等学校講師、教諭を経て、2019年現在、奈良女子大学附属中等教育学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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虎哲
k.ichihara
むむむ
チホンヌ