二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎

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二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784909658098
  • Cコード C0095

内容説明

資料がきわめて少ない享保期に残されていた、歌舞伎役者二代目市川團十郎の日記。この手つかずの資料を手掛かりに、第一部「享保期の江戸歌舞伎」で二代目團十郎の演技・演出について、第二部「享保期歌舞伎の興行」で江戸歌舞伎劇場経営の役割について解明する。そこには、身分を超えた観客らに広く迎え入れられた二代目團十郎と、業種を超えて近隣商業を巻き込み発展した歌舞伎劇場の姿があった。

目次

第1部 享保期の江戸歌舞伎―二代目團十郎と演出の種々相(二代目團十郎の読書体験と演技・演出;江戸の開帳興行―不動明王の演技・演出を中心に;宣伝の演出と印刷物の制作―もぐさ売りを中心に;「助六」と喫煙の演出)
第2部 享保期江戸歌舞伎の興行(享保期江戸歌舞伎の劇場経営;森田座の休座と控櫓による河原崎座の旗揚げ;享保期の芝居茶屋;江戸歌舞伎の観客)

著者等紹介

ビュールク,トーヴェ・ヨハンナ[ビュールク,トーヴェヨハンナ] [Bj¨ork,Tove Johanna]
1974年フィンランド生まれ。2000年、アーボ・アカデミー大学(フィンランド・トルク)大学院博士前期課程修了、修士(国際法)。2002年、フンボルト大学(ドイツ・ベルリン)で日本学研究を開始、2014年、立教大学日本文学博士課程後期課程修了、博士(文学)。2014年10月より埼玉大学人文社会科学研究科・准教授(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

江戸の歌舞伎劇場という一大商業圏は、こうして成立した。

享保期(1716~1736年)、江戸歌舞伎劇場は、芝居茶屋や版元、日用品小売り店などを巻き込んだ一大商業圏を築いた。身分を問わず誰もが参加できるその公の空間=「公共圏」はいかに形作られたのか。二代目團十郎の演出と経営から、江戸後期に大きく発展する歌舞伎商業化の礎が造り出されるさまを、遺された日記「老のたのしみ」「柿表紙」「柏莚日記」「病中日記」「市川團十郎日記発句集」の写本五種類を軸に、当時の資料を博捜しつつ読み解いていく。

資料が少なく十分に研究されてこなかった、江戸前期から後期への転換期の江戸歌舞伎の実態を明らかにする、画期的な著作。



【公共圏としての江戸歌舞伎劇場が、なぜ享保期に発生したのだろうか。それは、江戸歌舞伎劇場をめぐってこの時期に形成された商業圏と関連している。

 江戸の歌舞伎興行と寺社の開帳興行は互いに影響し合いながら、両者とも集客につとめていた。芝居茶屋は歌舞伎劇場の桟敷席を管理し、飲食のサービスを提供していた。歌舞伎役者はもぐさなどの商品を宣伝し、せりふ正本や番付など出版物を制作した。このように歌舞伎劇場はさまざまな業者を巻き込み、大きな商業圏を形成していた。江戸歌舞伎劇場はその要だった。】…おわりにより

はじめに

享保期江戸歌舞伎/二代目市川團十郎の日記/本書の概要/日記諸本について



第一部 享保期の江戸歌舞伎─二代目市川團十郎と演出の種々相



二代目團十郎の生いたち



第1章 二代目市川團十郎の読書体験と演技・演出

 第1節 日記に登場する書物

 第2節 『曾我物語』の演技

 第3節 唐物の演出



第2章 江戸の開帳興行─不動明王の演技・演出を中心に─

 第1節 初代および二代目市川團十郎と不動信仰

 第2節 元禄歌舞伎における不動信仰

  不動明王の演出の由来/初代團十郎の不動明王の演技・演出/

  初代團十郎と新勝寺の開帳興行

 第3節 二代目團十郎の開帳興行の演出

  二代目團十郎の開帳に関わる演出/歌舞伎と寺社との関わり/

  二代目團十郎と寺社との関係

 第4節 不動明王の演技の定型化



第3章 宣伝の演出と印刷物の制作─もぐさ売りを中心に─

 第1節 もぐさ売りの初演まで

 第2節 もぐさ売りとそれ以外の商品、小道具

  もぐさ以外の商品の宣伝 83

 第3節 せりふ正本



第4章 助六と喫煙の演出

 第1節 煙草の伝来と流布

 第2節 享保期歌舞伎における喫煙場面

 第3節 助六と吸い付け煙草

  二代目團十郎の煙草好み/助六のモデルとその来歴/

  吸い付け煙草の場面/助六と市川家「歌舞伎十八番」



第二部 享保期江戸歌舞伎の興行



享保の改革と歌舞伎界



第5章 享保期江戸歌舞伎の劇場経営

 第1節 享保期江戸歌舞伎劇場の経営構造

  歌舞伎劇場の収容人数/入場料の変化/役者の出演料/金主について

 第2節 歌舞伎興行における座頭の役割

  盆狂言「根源今川状」の経緯/役者の管理/桟敷席の料金/桟敷席の予約方法



第6章 森田座の休座と控櫓による河原崎座の旗揚げ

 第1節 江戸三座の成立

  江戸前期の歌舞伎劇場/享保期の森田座

 第2節 控櫓の成立

  新規歌舞伎劇場開業の試み/控櫓の成立/控櫓の性質



第7章 享保期の芝居茶屋

 第1節 芝居茶屋の由来

  中世から延宝期まで/茶屋での売色/芝居茶屋の飲食サービス/元禄期の芝居茶屋/

  茶屋の組織化/芝居茶屋と絵島生島事件/享保期の芝居茶屋/役者の管理



第8章 江戸歌舞伎の観客

 第1節 劇場図にみる客層

  時期ごとの劇場図の特徴/時代による変遷

 第2節 桟敷席の観客

  武家/僧侶/町人/上流の女性客/女中



おわりに



あとがき

索引(人名・書名)

ビュールク・トーヴェ[ビュールク・トーヴェ]
著・文・その他