- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > サブカルチャー
- > サブカルチャーその他
内容説明
不自由きわまりない塀の中の日々。懲りない人々は『17文字』の中に自由を求めた!悲喜こもごもの懲役生活を川柳に込めて謳い上げる。
目次
第1章 うつろう季節の中で
第2章 出所を待ちこがれる日々
第3章 やっぱり…懲りない面々
第4章 R‐18!これより立ち入り禁止句域
第5章 同房相哀れむ―刑務所ライフ
第6章 保護司の思い
第7章 臭い飯?それでも楽しい食事の時間
第8章 やっと、外には出てみたけれど…
第9章 切ない男たち、女たちの物語
著者等紹介
影野臣直[カゲノトミナオ]
1959年大阪市生まれ。大学在学中よりアングラ社会に身を投じ、歌舞伎町最大のキャッチバー・チェーン「Kグループ」を率いる。1999年に「梅酒1杯15万円」事件で逮捕・服役。2002年に出所し、作家活動を開始する。裏社会の幅広い人脈をいかし、漫画原作やVシネマの脚本・出演などもこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗羊羹
12
不自由な塀の中の日々。それぞれの懲役生活を川柳に込めて。死刑囚にも初日の出が降り注ぎ、花粉症もやって来るし、資格取得の勉強に励む懲役囚もいらっしゃる。シャバに置いてきた女(妻、彼女など)を想う句もあったり、R-18 の句もある。刑務所内も高齢化が大きな問題らしい…2022/11/01
あんこ
10
返却期限が明日なので全部は読めなかったけど、刑務所あるあるの川柳が興味深かったです。夏でも冬でも冷房暖房はほとんどなく、食事も質素で厳しい生活。夏の暑さを避けるために時期を見計らって控訴を取り下げて刑務所に入るという生活の知恵?には驚きました。2023/07/25
You
3
シルバー川柳やリーマン川柳みたいなエスプリを期待して読んでガッカリした。まあ、日本人労働者の8割を占めるサラリーマンや、生きてりゃ誰でもなれる老人と違って、ムショ暮らし経験者の母数自体が少なかろうから作品の完成度が平均的に低いのは仕方ない。が、獄中スラングが難解な上、おかしみも哀愁も感じられず、アウトローの毒気としょうもなさばかりが目立つのに加えて、いやせめてここの音数は整えられただろ、みたいな凡ポカが目について途中で飽きた。解説も下品で文体が寒い上に作品解釈がなんかズレてる気がする。2022/10/02
-
- 和書
- 曙光を旅する 文春文庫