内容説明
アフリカの宗教音楽からブルースへ。50年代のロックンロール。60年代のフォークソング、サイケデリック・ロック。70年代から80年代にかけてのハード・ロック、グラム・ロック、プログレッシブ・ロック、クラウト・ロック、エレクトロニック・ミュージック、ヘヴィ・メタル、インダストリアル・ロック、ポスト・パンク、ゴシック・ロック。さらには2000年代のドゥーム・メタルやストーナー・ロックまで。「オカルト」を主軸としたポピュラー・ミュージックの斬新なナラティヴ・ヒストリー。
目次
第1章 (ユー・メイク・ミー・ワナ)シャウト
第2章 リラックス・アンド・フロート・ダウンストリーム
第3章 ザ・デヴィル・ライズ・アウト
第4章 ザ・ツリー・オブ・ライフ
第5章 スペース・リチュアル
第6章 ゴールデン・ドーン
著者等紹介
ビーバガル,ピーター[ビーバガル,ピーター] [Bebergal,Peter]
ハーバード・ディビニティ・スクールで宗教と文化を学ぶ。妻と息子とともにマサチューセッツ州ケンブリッジ在住。スペキュレイティヴで周縁的なものについて広く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西洋社会においてキリスト教以外の宗教的イメージ(悪魔やオカルト)はセックス、権力、エクスタシーの肖像として精神的反逆のシンボルとして機能する。それは精神的反逆と音楽的反逆のためのサウンドであるロックと共鳴し続けてきた。 本書は、悪魔やオカルトとロックの反逆精神を結び続けてきたヘヴィメタルの注目も多く、面白い。 ただサタニズムと政治的反逆精神の繋がりは日本に渡ると、薄められてしまっている気がする。 「神を賛美するのでない限り、音楽は冒涜的であり、最も性的なものを帯びた娯楽の一つである踊りを誘発する」2024/05/11