内容説明
イマジネーションあふれる古の世界を、私見を交えずやさしく紹介!『万葉集』や『古今和歌集』などの和歌に加え、『竹取物語』や『枕草子』などの読み物の一部も引き、意味をつかみます。奈良・平安時代の人々の暮らしやこころに触れる一冊。
目次
第1章 触らぬ神に祟りなし“鎮魂の民俗”(「神の祟り」とは;「枕」に籠められた意味とは ほか)
第2章 しでのたおさ“ほととぎすの民俗”(ほととぎすは、山に居る鳥;ほととぎすが導く初夏の訪れ ほか)
第3章 闇のうつつ“愛の民俗”(「女」の嗜み;「音」に聞く―噂の女性へ贈る歌 ほか)
第4章 月は無情か“月の民俗”(月の神は若返りの水を持っている?;『竹取物語』に学ぶ名付けの由来 ほか)
第5章 酒なくて、何のおのれが桜かな“桜の民俗”(「お花見」と呪術的な飾りもの;主役は梅から桜の花へ ほか)
著者等紹介
加藤要[カトウカナメ]
昭和19年千葉県生まれ。國學院大學文学部文学科卒業。千葉県内の公立高等学校教諭、千葉県教育委員会社会教育主事、文化庁文化部国語課国語調査官等を経て、千葉経済大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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棚卸し
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奈良・平安時代であろうと令和であろうと人を恋しく思う気持ちは同じなのだと感じた。 夜の衣を裏返しに着ると想っている人が夢にに出てくるというのは今もあるおまじないで、奈良時代から現代まで伝わっているのかと驚いた。私も小学生のときにパジャマを裏返しにして寝たことを思い出した。2022/05/12
卓ちゃん
0
貴族に限られるのかもしれないが、奈良・平安時代の人びとが、神やほととぎす、月、梅・桜等に対してどのような思いを抱いていたか、また、当時の文化・風習がどのようなものであったか、ということについてよく解説されており、こうしたことを受験生時代、学生時代に知っていれば、もっと古文への理解が深まっていたのではなかったか、と思う。2022/01/12
むむむ
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和歌をベースとして、我々日本人の基底にある思想を紐解いてくれる。あちこちに、授業で使えそうなエッセンスが散りばめられており、もう一度読み直したい。2021/12/12
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