内容説明
琉球祭祀の「古層」。沖縄島南部、その東方洋上に普かぶ「神の島」は、冬至の朝、「てだが穴」(太陽の穴)に姿を変え、そこから再生した太陽が昇るという。その島で、かつて琉球国王「てだこ」(太陽王)の復活儀礼が行われていたのではないか?久高島の地方祭祀から、失われた国家祭祀を復元する手がかりを探る。
目次
序(本書の目的;議論の歴史的舞台)
1 久高島祭祀の概略(久高島の祭祀組織;ノロとソールイの関係;神の憑依の象徴―ハブイとシルサージ;オナリ神信仰をめぐる問題)
2 久高島と地方祭祀 八月行事を考える(ソールイマッカネーとマッティ;ヨーカビーとテーラーガミ)
3 久高島と国家祭祀 国王の行幸をめぐる問題(国王の久高島行幸;久高島と国王の復活儀礼;聞得大君の御新下りと久高島)
4 ニライと「てだが穴」 地方祭祀と国家祭祀(ニライカナイと東方聖地観;ニライのふたつの系譜と祭祀)
結びにかえて(オナリ神信仰と宗教政策;久高島行幸をめぐる問題)
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年生まれ。秋田市出身。元法政大学教授。理学博士(東京大学)。地理学、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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