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内容説明
森を渡り歩いた漂泊民と炎を操る孤高の職人―木地屋から身を起こし長者となった小椋長兵衛、疫病退散の題目塔で名を残す木地亀蔵、その製品の評判が海外にまで轟いた新宮鍛冶の大川増蔵。幕末から近代にかけて、熊野の地で活躍した三人をつなぐ細い糸をたどり、その末裔たちの現在までを追った人間ドラマ。
目次
第1話 椎茸長兵衛―祖神の縁起を伝え持つ
第2話 金借り道―庄屋まで一札入れる
第3話 新たな発見―先祖への想いが実る
第4話 大義院―縁ある人をひとまとめに
第5話 賀田村―買った山林で潤う
第6話 木地亀蔵―長兵衛とつながる糸は
第7話 題目塔―疫病退散の願い込め
第8話 新宮鍛冶―入鹿、三輪崎鍛冶が合流
第9話 大川増蔵―新宮の川原町で開業
第10話 キリスト者―尾鷲で接し、新宮で洗礼
第11話 熊野川町畝畑―出会いの縁の不思議
著者等紹介
桐村英一郎[キリムラエイイチロウ]
1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。朝日新聞入社後、ロンドン駐在、大阪・東京本社経済部長、論説副主幹を務めた。2004年末の定年後、東京を離れて奈良県明日香村に住み、神戸大学客員教授の傍ら古代史を探究。2010年秋から熊野市波田須町で暮らしている。三重県立熊野古道センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。