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湾岸戦争は起こらなかった (復刊版)

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784314008693
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0030

出版社内容情報

あの「戦争」はいったい何だったのか

1990年代最初の国際的大事件ともいえる「湾岸戦争」。戦慄の「世紀末」論を展開してきたボードリヤールは、いったいそれをどう見たか。彼は言う――あれは真の《戦争》ではなかった、と。それは なぜか? 現代世界を支配する「情報」と「メディア」について、湾岸戦争は何を語っていたか? そして、そこから見えてくる、現代世界の破滅的な行く末とは?

内容説明

90年代最初の大事件に、メディアに支配された現代社会の破滅的行く末を読む。

目次

湾岸戦争は起こらないだろう
湾岸戦争はほんとうに起こっているのか?
湾岸戦争は起こらなかった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

6
抑止力自体を抑止し、戦争が内側へと爆発する情報戦争をいち早く分析した一冊。ヴィリリオのリアルタイム論と真逆の方向に同時に進化し、ドゥボールのスターシステムを複雑怪奇にしたイメージ・プロパガンダ戦争。フセインもイラン・イラク戦争の英雄・シーア派及びクルド人虐殺要員から、湾岸での倒される価値ある(そして倒されることのない)敵へとイメージを二転三転させて、結局はアメリカと一蓮托生の共同作業。消費社会云々のときにボードリヤール大したことないなと思っていた人たちがその評価を改めることになった素晴らしい作品。2012/10/26

Mealla0v0

1
実際に戦火を交えようとも、その実、「湾岸戦争は起こらないだろう」。戦争が起きていると誰もが言う。だが、画面の向こうで本当に「湾岸戦争は起こっているのか?」 いいや、「湾岸戦争は起こらなかった」――。▼本書のタイトルは一種の挑発である。むろん、戦争は事実として起こる。だが、出来事としては起こったのだろうか、と彼は問うのである。▼戦争を潜在的不可能性の裡に埋め、見世物化し、それに抗して戦争はその実在の為に起こるのだと言う。それは世界内戦への入口だったということだ。2017/02/22

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