福田村事件 - 関東大震災・知られざる悲劇

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福田村事件 - 関東大震災・知られざる悲劇

  • 辻野弥生
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909542557
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

122
関東大震災後、朝鮮人と疑われた薬の行商団(香川県の被差別部落出身)15名が暴行され、住民によって9名が殺害された福田村事件。各所での朝鮮人虐殺も福田村事件も、事実を知れば知るほど、人がこれほどまでに残虐になれることに居たたまれない気持ちになる。しかし、私は、そのこと以上に、加害者たちが、法廷で、何の罪悪感も持たず、むしろ英雄のように振舞い、それを地元民は支援し、服役後、その一人は村長になったという後日談に大きな衝撃を覚えた。それこそが、自己の責任を隠すことに奔走し続ける戦後の日本を象徴している気がする。2023/10/06

がらくたどん

77
酷い目にあった過去の記録というのは大事に反芻されて、時には涙を誘う物語になって広く行き渡ったりする。酷いことをした遠くの誰かの記録も「とても人間とは思えない」という義憤みたいなものと共に涙を誘いつつ案外と受け入れられたりする。では酷いことをやっちまった過去の記録っていうのはどうだろうか。酷いことをした人が自分と重なる部分が無いただただ酷い人だったらどんなに気楽だろう。関東大震災直後、房総の長閑な村で善良な人々が善良な人々を惨殺した事件の記録。普通の人が残虐な行為に走るスイッチを皆で真面目に探さないと。力作2024/01/12

読特

67
恐怖のためか、やるせない怒りをぶつけるためか、矛先は弱いものに向かう。凶行は正当化された。審判が下った後さえも。人間の性は恐ろしい。克服してきたのが文明の発達。本当に怖いのは、忘れ去ること、なかったことにしてしまうこと。学びは止まり、過ちは何度でもくり返される。…1923年9月1日。震災は起きた。「流言蜚語」。半島からの移住者が標的になる。一方、福田村で起きたのは、日本人への虐殺。長く埋もれてきたのは、認めたくない史実だから。書籍の復刊。映画化。学ばねばならない。予期せぬ禍。人の価値はそのとき試される。2024/03/10

つちのこ

57
たくさんの資料をつなぎ合わせたようなまとまりのない編集。実態を知るのなら映画を見るのが手っ取り早いかもしれない。事件の背景として見逃せないのは、当時の社会にはびこっていた民族差別、職業差別、部落差別などの複合的な問題の上に、それを政府、官憲が扇動しほう助していた事実である。アナキストの大杉栄と伊藤野枝の虐殺も関東大震災のどさくさのなかでの惨劇である。凶悪で残虐な人でもない普通の人がなぜ普通の人を殺すのか。デマに翻弄された民衆の狂気だけで論じることはできない。加害者側の論理を解明しなくては事件は終わらない。2024/02/21

あやの

54
時代の中に埋もれていたこんな重要な事件をよくぞここまで掘り起こしたものだ。てっきり関東大震災時のデマによる「朝鮮人」が殺害された事件の一つかと思っていたが、「朝鮮人と間違われた日本人」が虐殺された事件だったとは……。証言者の話だけでも胸が苦しくなる。そして事件の背景には部落差別、隠蔽しようとする心理、集団心理など、現代社会においても問題となっていることが存在する。森達也氏の寄稿の中にもあるが、今の世界が「普通の人が普通の人を殺す」という異常事態が普通になりつつある気がして恐ろしい。2024/04/13

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