- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
全ての日本人へ。ほんの少しの誇りと、勇気を贈ります。かつてこの国には、こんな仕事をやってのけた日本人たちがいた!サムライ・エンジニア集団と1名の通訳が織りなす、心温まる実話。1980年代、世界最貧国だったボリビアに鉄道再敷設プロジェクトが持ち上がる。しかし採算に乗らない無謀な計画に世界中が二の足を踏み、支援は遠のく。その時動いたのは日本の外務省。ODAで予算をつけると、大成建設がこれを請け負った。が、現地に派遣されたのはたった数名の日本人エンジニアと1名の通訳。
目次
第1部 アマゾンに鉄道を作る(居場所なし―あの頃も今と同じように仕事をさがしていた。;憤怒の風―ぼくはその村をとりまく景観に圧倒され、あっと息を呑んだ。;不穏な空気―文明、文化、利害の衝突―世界はそれを手なずけることができるのだろうか?;ラテンの恋愛―熱帯の恋は突然やってきて、忍び足で去っていく。;労働組合―ボリビアでは非正規雇用の期間工だって保護される。;アマゾンに死す―死は祝祭だった。ストライキ―日本人は出て行け!やるかやられるか!;解雇の時―援助の現場はきれいごとでは済まされない。;コカインを取り締まる―コカは黒く、コカインは白い。;アマゾンの食―日系移民がいる国は、救われる。)
第2部 大成建設六人衆が経験したアマゾン鉄道建設(名乗り出る者―会社の評価に納得できるか?!;現場を知らずしていい仕事はできない―我々はただの通りすがりだったのか?;あの仕事はほんと面白かった―もう一度、海外の現場で働いてみたい。;イラクに比べればボリビアは最高にいい国だった―幸せな仕事人生を全うする秘訣はどこにある?;ラパスの迷宮―正当な金を求めても、いつまでもそこにはたどり着けない。なぜ?)
第3部 文明の炎に焼かれたチョチス(二二年振りの再訪―ぼくはベネズエラからブラジルのリオデジャネイロへと飛び、陸路をチョチスの大地を踏んだ。;アマゾンのピカレスク―女は騙され孕み、悪党は兄たちに撃たれ、逃げる。そして時を経て…;苦い再会―今、援助の不都合な真実が蘇る。)
付録(技術資料―工事の図面、ボリビアでの使用器具あれこれ;崇高な精神が生む不朽の作品―運輸通信大臣アンドレス・ペトロビッチの竣工式での挨拶;人類の生存可能性を問う―アマゾンからの告発;ODAへの提言)
著者等紹介
風樹茂[カザキシゲル]
本名は黒田健司。1956年北海道生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。メキシコベラクルス大学国費留学。中南米への専門商社退社後、ボリビアアマゾン流域でのODAの鉄道建設事業(大成建設)に参画。プロジェクト終了後、中南米、ヨーロッパ、アジアを放浪。帰国後、シンクタンクや研究所にて首相向け政策提言の作成、海外投資と援助の立案、プロジェクト評価、投資計画の立案を行う。その後、作家に転身し、夕刊フジなどでサラリーマン向けコラムを持つ。2008年より、プラント業界に参画。ベネズエラ、カタールに駐在。40か国を調査。2016年に帰国し、現在は途上国向けテロ対策の援助に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobu23
takao
茶々丸
なみきり
アシモ